マール爺と忠犬ブブの物語


                                         越刎 さん 


(1) 思い出に浸るマール爺



 それは忠犬ブブの出会いからです。15年前の梅雨の最中、ショッピン

グの帰りに公園のトイレに寄ったマール(当時は爺と呼ぶにはほど遠い熟

年でしたので単にマールにします)は雨に濡れて寒そうに震えている子犬

を見掛けました。

 首輪を着けていないので野良犬だと分かりました。その犬は懐っこくマ

ールの足元ににじり寄ってきました。可哀そうに思ったマールは子犬を家

に連れて帰りました。女房は困った顔をしていましたが、説得して家で飼

うことにしました。取り敢えず名前を付けないと、と二人でいろいろ作っ

て呼びかけましたが「ブブ」と呼んだとき、何か嬉しそうな顔をしたので

「ブブ」と名付けました。初めはよく鳴きました。厳しく躾けました。だ

んだん人を見ても吠えなくなりました。下の方も場所を決め、そこでしか

しなくなるまでには時間が掛かりました。最初は散歩も結構頻繁に要求す

るようでしたが、これもこちらが連れて出すまでは辛抱して呉れます。言

い忘れましたがぶぶはオスですので早めに去勢していましたので大人しく

なったのかなあと思っています。月日が経ってくると犬といえどもお互い

気持ちが通じるものですね。マールが男・特に年上の爺さんが好きだと知

っててか、それらしき爺さんが来ると尻尾を振って歓迎します。


 ところでマ-ルはパソコンの特技を持っていますので。噂を聞いた爺さ

んからパソコンを教えてくれと頼まれます。チ○ポの好きなマールはお礼

にズボンの上からチ○ポを触らせてもらっていました。相手はノンケです

が、減るものではないと言われいやいや承知してくれていました。


 前書きが長くなりましたが、マールに相方が出来たのは6年前です。熟

年男子専科というサイトからメッセージでマールに友達申請してきた人が

いました。「N爺」と名乗っていました。メール交換を始めました。N爺

は20歳も年上で、添付の顔写真を見ましたらタイプではなかったので、

それほど気乗りがせず、送ってきたメールに簡単に返事するだけでした。

N爺は、メールでは結構遊んでいて、付き合っている人もいるようでした。

 余りしつこく会いたいと言ってくるので、1年後、来てもらうことにし

ました。当時はグランパラダイスのような便利なところもなく近所に喫茶

店もなかったで、駅前の喫茶店にしました。

 お互い顔写真を交換していますので、駅の改札口から出てきたN爺は何

となく分かりました。ただ写真とは雲泥の差で実物の方がよく、マールは

N爺を一目ぼれしてしまいました。

 そわそわどきどきで喫茶店に案内して身の上話などしました。話題が豊

富で1時間があっという間に過ぎてしまいました。帰りの列車の都合で駅

に見送って別れました。


 二度目に会ったのは一か月後です。暑い夏の昼下がり、谷の河原まで車

に乗せていきました。周りはうっそうとした森で人が誰も来ないことを確

かめ、初めて抱き合いました。N爺は積極的で口を吸って来ました。気分

が高揚してきてお互い股間に手を伸ばしズボンの上から握りました。マー

ルはカチカチになっていて先走りが出ていました。N爺は余り固くなって

いないようでした。それでも初めて男と抱き合ったマールはもう雲の上を

飛んでいるようでした。やがてN爺の手がズボンのファスナーを下げ褌の

横から直接握ってきました。そのままにしていましたら、上下に優しくし

ごきました。もう我慢できなくあっけなく放出しました。マールもおずお

ずとN爺のファスナーを下ろし下着の間から手を入れました。N爺も越中

褌でした。

 余り固くないチ○ポを直接触りました。他人のチ○ポを初めて握ったマ

ールの心臓は破裂しそうでした。やがてN爺はまた固くなってきたマール

のチ○ポを口に咥えてきました。何と気持ちが良かったことでしょう。亀

頭をN爺の舌が巧みに舐め、唇を狭めて前後にスライドさせてきました。

こんな気持ちは初めてのマールはあっという間に二度目の射精をN爺の口

の中に出しました。N爺は黙って呑み込んだのでびっくりしました。生ま

れて初めての男とのセックスでした。これが忘れられなくて、その後N爺

の住んでいる町に列車に乗って出掛けました。


そこは温泉町でモーテルが方々にありました。N爺の車でモーテルに入

りました。午前中でしたが結構込んでいて皆楽しんでいると思い、自分も

楽しもうと期待しました。3回目の逢瀬でしたが、部屋に入った途端、N

爺はマールを抱きしめ「会いたかった」と言いながら強くマールを抱きし

めキスしてきました。N爺のキスはそれほど上手ではありませんが、心が

篭っているように感じました。すでにマールの股間は固くなっていました。

取り敢えず風呂にお湯を入れ、上着を脱ぎ、また強く抱き合いました。

下着もお互いに脱がしあいました。天狗の鼻のようなマールのチ○ポをN

爺が口に入れて優しく舐めてきました。愛しい物を愛でるような心のこも

った尺八でした。気が行きそうになったので、無理に口から抜き、今度は

N爺のチ○ポを舐めました。N爺は腰を振って「いい、いい」と啼きまし

た。

風呂にお湯が溜まったようで一糸まとわない二人は浴室に入り、お互い

湯を掛け合ってから湯船に浸かりました。マールの足の上に
N爺を載せキ

スをしました。片手をN爺の股間に持っていきますと
柔らかい中に少し芯

が出来たようで、N爺が感じていることが分かり嬉しくなりました。思い

切ってN爺の腰を浮かせてチ○ポを咥えました。もう恥ずかしさは飛んで

いました。お湯から上がってお互いの体を洗い合いました。勿論前は手で

丁寧にこすりました。

 風呂から上がってバスタオルで、これまたお互いに拭きあってからベッ

ドに入りました。またむさぶるように口を合わせました。固くなったチ○

ポを69でしゃぶりあいました。マールは気持ちよさで行きそうになりま

したが、それを察したN爺は口を離し金玉を握って気の行くのを止めまし

た。N爺は乳首を舐めてきました。ぴくぴくマールは気持ちよく感じまし

た。思わず声が出ました。もっときつく噛んで欲しいとさえ思いましたが、

はしたないと我慢しました。

 体の向きを変えたりして愛し合いました。マールは一ぺん出してからN

爺を愛撫しました。全身愛撫して菊座に指を入れますとN爺の体を震わせ

ましたので、アナルも少しは感じるのだと分かりました。
アナルに指を入

れ尺八をしてやると「いい、いい」と声を出してよがりました。気をやっ

たようでしたが、精液が出ませんでした。
聞くと前立腺肥大の手術をして

から精液が出なくなったと言いました。栗の花の匂いが好きなので何か物

足りませんでした。マールも二回精液を出して風呂で体を洗ってモーテル

を出ました。昼食を寿司屋でして駅に着きました。名残惜しかったのです

が列車に乗って帰りました。


 こんなめくるめく気持ちの良いことが分かり、またすぐ会いたくなりま

したが、お互い山の神がいますので簡単には逢えませんでした。お互いの

家に女房がいない時をねらって行きあいました。相思相愛の二人ですが、

N爺は多情でマールに隠れて他の男と会っているようです。ある時、他の

男へのメールが間違ってマールに届きました。そのメールでN爺の浮気が

ばれました。N爺以外男を知らないマールでしたので、嫉妬でN爺を攻め

ましたところ、N爺はけろっとして前に話してあると言います。それでは

絶交だとしばらくメールもしませんでした。しかし二か月が三か月と経つ

と我慢が出来なくなり、再びメールするようになりました。そして会うよ

うになりました。


こんなことで今日まで来ましたが、マールは、もうN爺なしでは生きて

いけない心情となっています。

初めて愛する爺さまと巡り合ったマールの思い出話でした。最後まで読

んでくださり、ありがとうございました。

今や、ブブも年を取りましたが、私の行くところには、喜んで付いてき

ます。それでは、また。










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