憧れの人


                                         丸刈り親父 さん 




(2)お礼に越中褌を



雉原さんのことが気になり、数日たってお見舞いの電話に格好をつけ、

猿亦さんに電話をしました。「容態はどう」「大丈夫だよ」「それは良

かった」「この前、雉原さんが来ましたね、雉原さんはこっちの人です

か」と思い切って聞いてみました」「うん、そうだよ、雉原さんは老け

専でね今付き合っている人は90歳ですって、それも北海道の人だよ、

1〜2か月に一度くらい行くみたい、東京にもいるみたいだよ」「へー、

じゃぁ私なんかに興味は無いね、残念タイプなのになー」「私なんか手

も握ったことがないよ」「私と猿亦さんみたいですね」「雉原さんに言

っておくよ、桃川さんが好きだってこと」「じゃぁ、体に気を付けて、

またカラオケがあったら誘って下さい」「うん、分かった、ありがとう、

あんたが居て助かったよ」「でも良かった軽く済んで、それでは」

たとえ老け専でもお仲間と分かり、なにか嬉しくなってしまいました。

 

それからどのくらい経ったでしょうか、携帯が鳴りました。雉原さん

からです。「雉原です、お久しぶりです」「はい、本当にお久しぶりで

す」「猿亦さんの家で桃川さんが持ってきた写真を見せてもらったよ」

「そうですか、じゃ、私の外で撮った越中褌一丁の写真も見たのですね」

「あぁ、見させてもらったよ、いい体してるね」「恥ずかしいですよ」

「ところでお願いがあるのだが」「はい、なんでしょう」「年寄りのあ

のような写真があったら送ってくれないかな」「何枚がありますが雉原

さんが気に入るかは?」「いや、送ってください、その中で気に入った

ものがあったら貰っていきますので」「分かりました、猿亦さんの家に

送ります」「宜しく」雉原さんからの突然の電話に私は嬉しくなってし

まいました。

「それから、2月にカラオケをしますので是非来て下さい、5人か6人

位ですよ、全員お仲間ですよ、犬井さんも来ますよ、犬井さん桃川さん

のことが気に入ったみたいです」「えー」「付き合ってみたらいかがで

すか」「雉原さん、私のことはどうですか」「私には少し若いかな、で

も素敵な感じがしますよ、歌も上手いし、坊主だしね」「歌はダメです

よ、雉原さんの方が上手いです」「また日にちが決まりましたら猿亦さ

んから電話があると思います、宜しくね」「分かりました」

 早速写真を送りました。

「写真ありがとう、何かお礼をしたいのだが何が良いかね」「それでは

雉原さんの男根を尺八させて下さい」と冗談交じりで言ってみました。

「だめだよ、私のは小さいしもう立ちも悪くてね」「そんなことは無い

でしょう、北海道のお爺ちゃんを苛めているんでしょう」「はは、誰に

聞いたのかな、苛めてなんかいないよ」「隠してもだめですよ」「まぁ、

それはそれとして、猿亦さんから聞いたのだが、桃川さんは越中褌をし

ているそうですね」「はい」「それでは家内が作ったやつだが越中褌を

あげます」「雉原さんも越中褌ですか」「はい、冬はやらないがね、夏

はほとんど越中褌ですごすよ、夏だったら越中褌で日帰り温泉にも行く

よ」「そうですか」「2月にカラオケをするからその時に渡しますね、

新しいのを二本」「雉原さん、新しいの一本に、雉原さんが締めたやつ

を一本ください」「私の締めた古いのが良いですか、分かりました、忘

れずに持って行きます。」



                                                続 く 






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