「晩秋の薔薇」  .

(スーさんと山ちゃんの世界)  .



                                         N爺さん 


(5)  .



 約束通り、スーさんは八月十日に高志に逢いに来た。待ち合わせ場所の

コンビニの前で、スーさんの車に乗った高志に

「どちら様ですか?」

 とスーさんが声を掛けた。一瞬、間違って知らない人の車に乗ってしま

ったのではないかと高志は思った。

 よくよくその人の顔を見ると、高志の大好きなスーさんに間違いはなか

った。

「びっくりした。他人の車に乗ったのかと思いましたよ」

 スーさんは笑って車を出して、モーテルへ向った。

 モーテルへ着くと、勝手知ったる我が家の如く、スーさんは風呂場へ行

き、湯舟の蛇口を捻った。

 お湯の出る音を聞いて、部屋に戻ったスーさんは、高志をやさしく抱い

た。

 抱かれてうっとりしている高志の唇にスーさんの唇が触れた。

 高志はびっくりしたが、黙って自分も唇をスーさんの唇に合わせた。

 前に会った時に

「私はキッスは嫌いなんだ」

 と聞いていたので、前の時は嫌われたくないので、高志からキッスを求

めはしなかった。

 それが今度は、スーさんさんの方から自然に唇を寄せてきたのだ。

 高志は夢心地でスーさんの唇を吸った。このまま何もしないでも良いと

も思ったが、スーさんはそのままベットへ高志を押し倒して抱き寄せた。

 シャツを脱ぎ、ズボンもパンツも脱いで、明るいままの部屋で全裸にな

って抱き合った。

 お互いに股間に手を伸ばし、勃起したペニスを扱き始めた。

「お湯が溜まった頃だと思うから、風呂へ行きましょう」

 いつまでも抱き合って居たかった高志だったが、風呂場できれいな体に

なって、抱き合いたいと思った。

 二人は、全裸のまま風呂場へ行き、スーさんが又高志の体に泡を一杯つ

けて洗ってくれた。

 高志もスーさんの体一杯に泡を立てて洗った。シャワーで泡を流し終わ

ると、二人でゆっくり湯に浸かった。

 湯舟は満杯にお湯が溜まっていたので、二人で入るとたちまち溢れ出し

て洗い場がお湯浸しになってしまった。 

 しばらく抱き合ったままでお湯に浸かっていたが、暑がり性の高志は汗

びっしりになっていた。

「風呂から上ってベットへ行きましょう」

「ベットで楽しもうね」

「後はスーさんに任せます」

 二人はバスタオルで濡れた体を拭きながらベットに戻った。

 ベットに横になった二人は、自然に抱き合い、唇を合わせた。

 高志は唇にも性感帯があって、接吻されると恍惚となってしまうのであ

る。

 いつまでも接吻をしていては、接吻の嫌いなスーさんに嫌われると思い、

高志は自分の顔を次第にスーさんの胸に持って行き、胸から股間へと唇を

這わせていった。そして、いきり勃っているスーさんのペニスを咥えた。

「あああ…」

 スーさんはとても敏感ですぐに感じるらしく声が洩れる。それが高志に

は嬉しかった。

 尺八をやってあげても、「うん」とも「すん」とも言わない人を何人も

知っている高志だったからである。

 スーさんも高志のペニスを頬張りながら、乳首を愛撫してくれた。

 そうされるのが高志にとっては最高の悦びたった。今にもイキそうにな

ったので、スーさんのペニスに手を伸ばし、顔をペニスへ持っていった。

 スーさんのペニスを吸いながら、手で扱きスーさんが射精するように導

いた。

「ああ! イクイク…」

 スーさんは高志の口に思い切り射精した。高志の口には前回よりも沢山

の精液が溜まった。

「今日は一杯出ましたよ」

「溜まっていたからね」

 少し休んで、スーさんはまた高志を抱き寄せ、乳首を愛撫してペニスを

扱き、高志を射精させた。

「風呂で汗を流そう」

 そう言ってまた風呂場へ行き、こんどは高志の方から

「おしっこをかけて」 

 とスーさんにせがんだ。スーさんは高志のペニスを目がけておしっこを

掛けてきた。

 高志のペニスは、今射精したばかりなのに、スーさんのおしっこに反応

して勃起した。

 高志は自分でも不思議に思った。

そして、これは自分がスーさんを好きだからなのだと、はっきり自覚した。

 この人と、ずっと付き合っていってゆきたいものだと、心の中で念じた。

 体を洗い流して、モーテルを出たのは午後四時頃だったろうか。

 スーさんが家に帰りつく頃を見計らって、“今日は楽しい時間をありが

とう。私の唇にまだ余韻が残っています ”とメールをすると、“私もあ

そこがまだ吸い付かれている感じが残っています
  ”と返信が来た。

 

 その返信の最後にハートマークが四つ付いていた。

 高志はスーさんも自分を好いてくれているのだと分かって、天にも昇る

気持ちになった。



                                             続 く 










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