ぼくの恋人はおじいさん




                                         花栗 さん 



(12) 信じられない光景



 『…?!!』

『なっ、何をしてるんだぁ!』

 それは、信じられない大人の「ちんぽごっこ」だった。

二人がすっぽんぽんになってたことに驚くと同時に、その二人の光景が初

め何をしているのかと不可思議に思えた。

が、二人がお互いのちんぽを握って見つめてるのを見て更に驚いた。

遠藤先生の裸の上に、裸のおじいさんが尻の方を向けて載っていて、互い

のちんぽを握って、じっと見ているのだ。

ちんぽの皮をいっぱいに剥いたり、戻したり。また剥いて今度は金玉を押

し出すほどに根元いっぱい握ってる。

それを横から上からと角度を変えて見て、鼻先でそこの部分の匂いを嗅ぐ

ようにした。

と、おじいさんが遠藤先生のちんぽを口の中に入れた!

両手でお尻を抱くようにすると、口をすぼめるようにしてゆっくり上下し

始めた!

先生のちんぽの胴体が先っぽの張ってる下の、うにうにしてる赤桃色のく

びれが伸びて見えて、また隠れて行く…!

おじいさんの唾で先生のちんぽが月明かりに鈍く輝いている。ずるんぬる

んずるんぬるんとして。

先生を見ると、先生もおじいさんの太いちんぽを涎を垂らしながら先の方

を舐っていた。

『おじいさんのちんぽって、あんなに大きかったんかのう…』

いつか風呂上りのときに見た、蒸かし芋みたいなだらんとしてたちんぽと

比べていた。

 遠藤先生がおじいさんのちんぽの根っこを握ったまま顔を横にして口か

ら抜くと、つるつる頭を畳に左右にさせてさも気持ち良さそうに頭を少し

あげ、小声でおじいさんに言った。

「ああ、気持ちいいよ。ゆっくり楽しもうなァ。」

すると、おじいさんは先生のちんぽを口にしたまま、うんうんと言うよう

に「うぐうぐ」と頭を上下させた。

 

 

 もう嬉しくて気持ち良くてたまらないと言うように遠藤先生は、口を開

けて笑ってるような顔して空を見て、開いて投げ出してる足を、大股に開

くと少し膝を曲げる仕草をしたり、つま先をぴんと伸ばしたりした。

「ああ、気持ちいい、気持ちいいよ滋ちゃん。」と足を駄々っ子がするよ

うにバタバタとさせた。

それからまたおじいさんのちんぽを「あがあが」とさせて口に含んだ。垂

れ下がってる金玉で隠れた、握ってる手を離すと、首を起こし喉を縦にし

て根っこまで口中に隠した。そして、金玉が両目の上に垂れて両頬へと垂

れかかるその重さの息苦しさを顔で感じたのか、先生は金玉で隠れそうな

目元を、必死な形相をして、圧し掛かる金玉から顔を覗かせ、おじいさん

のお尻に抱き付くようにした。それから、何度も繰り返し頭を持ち上げる

ようにしておじいさんのちんぽを舐り続けた。こめかみに、伸びたあごに

涙か汗か、たらたらとにじませ、赤黒い節くれだったようなちんぽの胴体

が上下するのを覗かせては涎を垂らした。

 

 

 先生は「うごうごうごうご」とお尻を抱きしめてる腕に力を込めて、必

死に上下させていたが息苦しさのあまりに、おじいさんのちんぽを吐き出

すように口から抜いた。

ハアハアと息をしながらも、目は空をみて、虚ろな目でトロンとしている

ようだ。そして笑いながらイヤイヤをするように頭をごろんごろんさせた。

 喉に隠れていたその大きさにほんとに驚いてしまった。遠藤先生の方が

大きいと思っていたけど、立ったらおじいさんの方が断然、太く長かった。

ふだんの萎びた金時芋か、萎びた茄子のようなちんぽとはとても信じられ

ない。これが大人のちんぽなんだ。

 つるつる頭に青筋浮かべて苦しそうに真っ赤な顔してるのに、先生はす

ぐにまたおじいさんのちんぽを舐り始めた。濡れた松の幹のような胴体を

上から下へと舌を絡ませるように這わせて、そこだけきれいな色の輪っか

を幾つか重ねたようなくびれた部分から、その上の、茸の傘のような先っ

ぽへと。

そのとき何やら透明な液体が先っぽから溢れ出るのが見えた。

『何だろ?小便にしては変だ。小便なら飛んで出るはずだし、先生もビッ

クリして避けるはずだ…。』

と、その液体の出た小便の出る口に舌の先をクルクルとさせて、も一度ま

た先っぽを飲み込むようにおじいさんのちんぽを口の中へ入れた。

 

 

 「文ちゃん、気持ちいいよ。ああ、気持ちいい。」

「滋ちゃん、思い切り出していいからね。みんな飲んであげる。」

『飲む?今出たそれか?透明なぬるぬるしてるそれがどんどん出て来るん

か?水飴みたいに甘いのか?』

 ちんぽを舐り合うことからして初めて見るのに、あんな小便の出るとこ

から変なのが出て来る大人の剥け切った、あまりな迫力のおじいさんのち

んぽ。

だけど、おじいさんを見ると、やはり先生のちんぽから出てる液体を舌先

と手で広げるようにしていた。根っこの方まで。

その液体は、唾液のように糸を引いて見えた。粘そうな、透明な糸を。

そして根っこを握ると、先っぽを口の中に入れたままちんぽを擦り始めた。

上下にだんだんと勢いを増して。

先生がおじいさんのちんぽを口の中に入れたまま「あごぅおぅおぅぅ」と

気持ちよくてたまらんと言うように、足を畳に擦った。

おじいさんの髪は乱れてしまって、肌寒さを覚える夜なのに、額から肩か

らうっすらと汗がにじんでいるのが窓から差し込む月明かりにもわかる。

おじいさんは先生のちんぽを口に咥えたまま、握ってる手を離すと両手を

先生のお尻の下に差し込むようにした。脇毛の下にその根っこまで口元を

上下させてる頬の下が、喉の皴の揺れ続ける顔が見えた。垂れた涎が先生

のちんぽの胴体を流れて、ちんぽの毛を濡らし、金玉まで濡らしてる。

すると、申し合わせたかのように息もピッタリと、ごろりと横向きになっ

た。

おじいさんは先生のお尻を抱きしめるようにして頭を必死なように前後さ

せて、遠藤先生もまたおじいさんの腰を両腕にガッチリ抱いて激しく頭を

前後させ始めた。そしてまた上になったりした。おじいさんが今度は下に

なったりして、その上下逆さに抱き合った体を畳に、箪笥までごろごろと

転げて行ったり来たりさせた。

そのとき、おじいさんも先生も、顔に垂れてた金玉が皴だらけの茶色いボ

ールのように丸く縮まってるのを見た。真ん中に縫い目を見せて。

「ふごふごふご」

「うんぐうんぐ」

「うぐんうぐうぐ」

お互いに、暗号のように、くぐもった声で通じ合ってるのか、腰を頭を前

後していた。

その「うんぐうんぐ」がだんだんと悲痛な感じに思えて、『一体、どうな

るんだろう…』と、心臓バクバクの震える胸に手を当て、喉の渇きを、出

ない唾を必死に飲み込みながら見ていた。

 

 

「ぁぐあ、ぃぐぇ、ぃぐぃぐ!」

「ぅぐん、ぃぃぐぇ、ぃぃぐぁ、ぃぃぐぁ!」

と、その二人同時に漏らした悲痛な声のトーンが、急激に下がると同時に、

激しい腰の振りと頭の動きが急に緩やかになって止まった。

二人とも、足先をピクピクさせて。

 『死んだのか…?!』

と一瞬思ったけど、数秒後には足をゆっくり動かし始めて、二人ともちん

ぽを口から離して仰向けになった。

その舐ってた唾だらけの赤黒いちんぽが、「どくんどくん」と息を整える

ようにびくんびくんとしていて、その先っぽから何か白いものがちんぽの

息を整えるように繰り返し溢れ出ていた。

父ちゃんや近所のおじさんが正月に飲むどぶろくみたいな。ぼくら子供も

飲む甘酒みたいな、そんな濁った白い液体が胴体の裏を、くびれを伝い流

れていた。

それもまた、粘い糸を引くのがわかった。畳に解かれていたおじいさんの

ふんどしで、先生のちんぽを、そして自分のちんぽを拭くのを見てそう思

った。

そして、くーんと匂って来たその青臭い匂いは、先生の股を覗いたときに

臭って来た匂いだとわかった。

 

 

 その臭いで僕は襖を閉めた。そして、悪い夢を見てたようなドキドキを

鎮めるようにベッドに潜り込んだ。

肌寒い夜でもあったが、急にガタガタと震えが強くなり、自分で自分を抱

くようにして落ち着かせるようにしていつしか寝入っていた。

 そして、信じられないおじいさんと遠藤先生の関係に謎を残したままだ

けど、初めて見た二人のちんぽごっこのあまりシなョックに、その日を境

にぼくは、おじいさんの家に行くことをやめた。

それは覗いて見てたことで、おじいさんの顔をまともに見れそうに思えな

い気持ちもあったけど。

気持ちの整理をつかせるには、そんなに容易なことではなかった。ぼくら

の、舐めるマネしかしたことのない、単純な「ちんぽごっこ」とは、あま

りにもあまりにも違っていた。

『何が文ちゃんだい!何が滋ちゃんだい!おじいさんのバカ!先生のバカ

!バカ、バカ、バカ、バカ!!』



                                                     つづく 



[編集局注]

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