あまね さんのエッセイ               .




大江健三郎と村上春樹の作品に・・・



古本屋で安く買った2冊の小説、大江健三郎の「宙返り」(上下)と村上

春樹「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」を立て続けに読んでい

て、この両方の小説に男性の同性愛の描写があったことにとまどってしま

った。

大江健三郎の「宙返り」には、初老の画家が青年の射精を口で受け止めた

り、一緒に裸で寝ている青年のすぐ横で画家が自慰をする場面などが描か

れている。

さすがに大江健三郎は男性の同性愛者の性も細かく描写出来るんだと感心

はもちろんしたが、ひょっとしたらそういう経験もあるんだろうかとも思

ってしまった。でないと細かく表現できないだろうと思うのは凡人の考え

ることなのだろう。

この読みにくく難解な小説の主題ではないだろうが、やはり性的描写が気

になり、あの大江健三郎もやはりセックスをするのかなどと考えてしまっ

た。

村上春樹「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」には、主人が学生

時代に2歳年下の友達の口の中に射精をする幻(夢?)を見る場面とか、

主人公の高校時代の友達の一人が男性との方が旨く行くなどと告白する場

面とかがある。

村上春樹の作品をそんなに多く読んだわけではないが、大江健三郎の場合

とは違って村上春樹だったら書いてもおかしくはないとは思った。

それにしても、偉大な作家の小説に立て続けに書かれた男性同性愛の箇所

を読んでも、興奮しないのは、僕がふけ専であることもあるが、作者自体

に同性愛の経験がなく作者がただ頭で考えただけのものだからだろうかと

も思ってしまった。それより何より僕はこの二人の作家に性的魅力を感じ

ないからなのだろう。もし川端康成の作品だったら興奮して読んでいるだ

ろう。



                        




トップ アイコン目次へもどる      「エッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system