アッチさんのエッセイ・詩 53                   .




圧力鍋



 以前、風景写真に我が家の定番の牛筋カレーを作る行程を載せていただ

きました。牛筋のようにとても固い素材を短時間で柔らかくしたりするの

に便利なのが圧力鍋ですね。

ですので料理を基本的部分からこだわる相方にとって、牛筋カレーには圧

力鍋はかかせません。

普通のお鍋で牛筋を柔らかくなるまで煮込んだら間違いなく一時間以上か

かると思いますし、それでも芯みたいなモノが残るでしょうきっと。

圧力鍋だとすべて下ごしらえした牛筋だけで20分、ザクザク切ったタマネ

ギ、人参を入れ再度火を入れ5分でトロトロになります。
(我が家のカレー

は以前にも書きましたが、ジャガイモ入れません
)

それはまさしく圧力鍋の「圧力と高温」のおかげと言うことですね。

 2年程前にこの圧力鍋の蓋のオモリ部分をを見て、相方が圧力鍋のマニ

ュアルに記載されていた製造会社に突然電話しました。

見たことも聞いたこともない僕達二人とも知らない無名の新潟県の会社で

した。相方によると蓋のオモリ部分の内側にある細いピンのようなモノ
(

ッチキスの玉をもっと細くしたような
)が折れてしまったとのこと。

使い方のマニュアルにもまったく一切載っていないパーツです。

 その会社の電話に出た女性の対応が素晴らしかった。

現代風に言うとまさに神対応ですね。

相方が圧力鍋の型版と部品のことを言うとスグに反応して、自社の製品に

対して完璧に理解していまして、ただの電話番の女性ではないと思いまし

た。

10年以上前に購入したモノですが、鍋そのものはまったく未だにキレイで

丈夫でピカピカの状態。相方の手入れもありますが、こういう日本製品の

素晴らしさを本当に感じます。

そしてこういう製品を作っている会社も。

 結局、その蓋部分のオモリ(圧力鍋の一番大事な部分)の内側のピンの注文

と言うことで郵便でいいと言うのでわずかな料金の切手を送りました。

後日、プリントされたお詫びに手書きで取り付け方を示した手紙とともに

小さな小さなパーツが同封されていました。

僕にとって日本の製品とそれを作っている中小企業の素晴らしさを再度認

識させられた出来事でした。

おしまい










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