アッチさんのエッセイ・詩 72                   .




大好きな相方



その3 料理



 老いのときめきのエッセイとかで何回も書いたりしてきましたが、僕の

相方は日本橋蛎殻町生まれの『超江戸っ子』なんです。

彼の母親は看護婦資格を持っていた言わば当時としては『職業婦人』で、

それなのに『針仕事で着物も縫って稼ぐ』そう言う方だったらしいです。

離婚か、死別か聞いたことないですが、そんな母親のもと上4人の姉と弟

とその蛎殻町の狭い自宅で過ごした少年時代だったそうです。

 母親はとても器用な方だったらしく、料理系も本格的で、針仕事のと

着物のシワ伸ばしのコテを温めるための火鉢で、同時に夕食の煮物を良く

こしらえていたそうです。

そういう母親の姿を見てきて、見よう見まねで料理は自然に身に付いたと

言っていました。

女兄弟(皆、じぶんより上の姉)との新年会で、相方は即効で中華とか作ら

されたそうです。その姉のうちの一人の息子のお嫁さんに、「今から作る

から良く見ておきなさいね!」って姑として言ったそうです。

そのぐらい兄弟からも絶賛されていた腕前なのです!

 

 3年前ぐらいの前でしょうか?

ある日突然、『タカちゃん、もう中華鍋を振ること出来ない!』って言わ

れました。

我が家にある中華鍋はいわゆるプロの中華料理人が使用するような重くて

大きい鉄鍋。

ハッとしましたね…。

彼の年齢を忘れていつまでも甘えていた自分に初めて気がついた瞬間でし

た。











トップ アイコン目次へもどる      「アッチさんのエッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system