ばちかぶりさんのエッセイ 2             .




ばっけ味噌に挑戦



九州からこんにちは いつも楽しく拝見しています。最近では獅子座の

時代さんの投稿で老いのときめきも益々もってジャンルが広がった感があ

りますね。以前、獅子さん(勝手に呼ばせていただきます)がユーライア

ヒープのことを書かれたのにはビックリしました。老いのときめきでは余

りにもマイナーだと思ったからです。ミシンと蝙蝠傘の出会いのようでも

あり(当時の表現です)、懐かしくもあり、モット・ザ・フープルとかそ

の頃聴いていたバンドを思い出しました。

 

さて、昨年の旅行以来すっかり東北に嵌ってしまい、岩手在住の作家高

橋克彦氏、東北学を提唱する民俗学者赤坂憲雄氏、そして素晴らしい感受

性で記憶を綴られた米津正衛氏の「心はいつも故郷へ」を読みあさる日々。

そんな中、岩手で一年間ロケをした映画が封切られると聞いて、これは観

にいかずばなるまいと決心しました。

 

14日に劇場公開となった映画「リトルフォレスト冬春」。じわーっと

感動がやって来て、劇場の帰りに前作の「リトルフォレスト夏秋」の
DVD

をレンタル。いっきに冬春夏秋と一年分を鑑賞し延べ四時間の映画となっ

たが全然退屈しません。物語は、主人公の女の子が都会で挫折して故郷に

戻り、自給自足のような生活と東北の四季の記録です。ドラマティックな

ストーリー展開はないが、淡々とした田舎の暮らしがフィルムを通して刻

まれ、全編に亘って畑で収穫した季節の野菜や山菜等(みず、あけび、栗)

の料理が出てきて、なんと主人公はウスターソースまで手作りしちゃいま

す。この映画の中に出てくる料理の一つが「ばっけ味噌」。「ばっけ味噌」

が出てきた瞬間、自分の中で眠っていた何かが弾けました。そうです。一

太郎さんが小説の中で「遅咲きの花は狂った部分がある」と書かれていま

したが、まさしく私とばっけ味噌との出会いは遅咲きの体験と言っても過

言ではありません。昨年東北を旅行した時のお土産がばっけ味噌でした。

程よい苦味と甘味のバランスに身も心も持って行かれました。(そんな爺

がいるか!笑)

 早速、フキノトウを求めて野山に四駆を走らせると無い・ナイ・ない。

ナニスタッテド!(南部弁)がっかりして我が家に帰る途中で産直の店に

寄ったらなんということでしょう。棚に燦然と輝いているではありません

か。神はいついかなる時も善良なる爺の味方でした。

 

ネットでレシピを探していざ挑戦。

まず、フキノトウ10個をアク抜きのために30分水に晒す。調味料は、

味噌大さじ2、砂糖大さじ2、料理酒大さじ2、みりん大さじ2を準備す

る。次に、素早くフキノトウをみじん切りにして油(大さじ1)で炒める。

しんなりしたら、調味料を入れて味噌が溶けるまで火にかけ出来上がり。

そして味見。ん?うまい!!ちゃんとした「ばっけ味噌」ではないか。こ

れだったら映画の主人公は女の子ではなく吾輩(爺)でも良かったのでは

ないか?ん!?・・・そんな訳にはいかないか。モサゲネ。(南部弁)












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