チョさんのエッセイ 1          .



回春エロス




ゲイの人は、人類の全体の中に、ただ一握りの少数でしょう。そしてゲ

イの人の中にも、お好みはそれぞれで、フケ専、特に若いからずっとフ

ケ専の人は、本当に極少数と思います。これは先天で決められたのか、

あるいはキッカケによってそうなってしまうのか、私もよく分かりませ

ん。子供の頃、テレビでアメリカドラマを見た。ヒロインはお金と権力

を入手したくて、老いた億万長者を誘惑して、セックスの上に結婚でき

た物語でした。誘惑のシーンは私にとっては、何と特別セクシーと感じ

た。それから若い女性と老いた男性のセックスシーンに惹かれて、ハマ

ってしまいました。

 

でもこれは苦しい道でした。なぜなら世の中にこんなものが本当に少な

いでした。今まで十五年以上官能ものを読んでいたが、若い男女、そし

て若い男と熟女がトピックのものは遥かに多いです。アダルトビデオの

業界もそうだったんでしょう。若い男優女優ばかりで、老いた男性の出

演者は少なかった。たまに発見しても、男優さんの名前も全然紹介して

いないので、どうやってこの人の他の作品を探すのも分かりませんでし

た。

 

因に私の思春期のとき、まだゲイのことをあまり知らなかった頃、自分

が生まれ間違ったかと思っていた。もし自分が女の子なら、と時々思い

込みました。女の子なら、小説とビデオのようにお爺さん達とエッチす

ることができると思っていた。自分の好みと憧れはどうすれば受け入れ

られるのは分からなくて、
親や先生と相談もできなく、苦しかったんで

す。

 

後ゲイのビデオに出会いました。まさにK社のSラベルとHラベルのビデ

オでした。熟年男性の体とセックスシーンをじっくり見られて、幸せと

思い
ます。少し物足りないと気がしたのは、タチのお爺さんは殆どいな

いこと、そして若フケのビデオには必ず若い人はタチであること。もし

逞しいお爺さんがいればと妄想してしまいます。

 

話がちょっと逸れたかもしれない。じつは日本に来て、日本語の官能小

説も読めるようになりました。老いのときめきと他のサイトで掲載され

たゲイの小説から、色々なサイトで読める男女のものも読んでいる。そ

して、回春エロスというジャンルを発見しました。主人公は概ねに熟年

の男性、退職かリストラの後、若い女性に出会って、物語の流れよりエ

ッチしてしまうセッティングであります。そして回春エロスに専攻する

作家もいます。私大好きな霧原一輝という作家でございます。彼の60

代の主人公に常に惹かれています。普段真面目なサラリーマンですが、

きっかけで一線を越えて、まだ逞しい自分を再発見。こんな物語にハマ

ってしまって、どうしても止まらないです。

 

最近中古で入手したのは、二冊の文庫本です。『満員電車』と『熟年痴

漢クラブ』。そうです、どちらも電車で痴漢がトピックの小説でした。

特に痴漢クラブの方は、50代以上の熟年男性5人で痴漢クラブを組ん

で、それぞれの様子と癖も細かくて描写していたので、読んで喜びまし

た。もちろん全員はノンケで、痴漢の相手も皆若い女なんですが、つい

にハッテン電車の中で同じことを起きているかもしれないかと想像して

しまいました。日本には平均寿命が増す一方で、60代、70代に成っ

ても体が健康で、性欲も強い人は一杯いると思います。彼達も、回春エ

ロスのようにセックスを満喫してい
るかなと思って、ついに興奮してし

まうんです。

 

ご感想を編集局までお寄せください、必ず返信させて頂きます。








トップ アイコン目次へもどる      「エッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system