越中子さんのエッセイ №2                  .




天満宮と梅




 天満宮は菅原道真を祀った神社で天神様とも言っています。インターネ

ットで調べたところ詳しく記述されていますのでそれを見て頂けば結構で

す。

 各地に天神を祀る天満宮があります。それと道真の霊を慰める意味での

天神は全国各地に荘園を与えていました。そこには必ず天満宮が立てられ

ました。

 天神と梅の関係は道真が九州筑前の大宰府に左遷され時詠んだ歌


 「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花主なしとて春なわすれそ」


 が契機となって京の道真の庭にあった梅の花が飛んで行って大宰府に梅

を根付かせたという「飛梅」伝説があり、天神様と梅は切っても切れぬ中

になっています。また神社の紋は梅です。

 私は京都出身で若い時は北野線と言う古い車両の市電が走っていました。

北野線は京都駅前より北野神社まで直通で、しかも他の市電が広軌に対し

鉄道並みの狭軌でした。

 北野天満宮は広い社苑に梅林があり梅見の名所になっています。また参

拝客を目当てに横奥に上七軒という茶屋街があって賑わっていました。

 以前お盆に受験のお札を買いに北野神社に行った時本殿の前の広い庭に

ところ狭しと実梅が干してありました。これは合格祈願にお札と一緒に買

ってゆくそうです。

 なぜ天神様が学問の神とされているのか。道真は学問に長け、漢詩や和

歌にも秀でていました。私も時々先程の「早春の吟行」に載せた江沼神社

にお参りして俳句の上達をお祈りしています。大聖寺には天神様がもう一

社あります。

2月10日に行われる竹割祭りで有名な加賀二の宮の菅生石部神社・また

の名を敷地天神と言われています。ここでは7月の24日から26日にか

けて天神講が開600年ほど前より稚児舞が奉納されています。

 天神様の縁日は毎月25日になっていますが、道真の生まれた日も亡く

なった日も旧暦で25日です。

 ところで加賀藩前田家の家紋が梅鉢紋ですが、前田家の先祖が菅原家と

多少縁があったようです。


宗家
加賀梅鉢(幼剣梅鉢)
かしん
花芯に短小な剣を加えたもの
支藩 大聖寺藩
大聖寺梅鉢(瓜実梅鉢)
瓜実状の剣を花芯に付けたもの

 石川県の加賀地方では梅鉢を菓子にした「福梅」をお正月に頂いていま

す。

 ところで北陸三県は特に天満宮が多いと言われています。

 福井県では男子が誕生すると母方の家より菅原道真を描いた掛軸を贈る

慣わしがります。勉強が出来る子に育つようにとの願いからです。これが

小中学校の学力が全国的にトップクラスの一因かもしれません。












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