風神さんのエッセイ №18               .




困ったおじさん(その後) 



今日は晴天の月曜日…相変わらず二階のおじさんの消息は分かりません…

生きているやら死んでしまったやら何一つ情報が無いまま月日だけが過ぎ

て行きます…友人も仕事が忙しくておじさんの行方を探す暇もありません

…私が探すしか無いのです、

 

月曜から動くつもりで居たので、朝目を冷まし、先ずは119番に電話をして

先月からの救急搬送の履歴を調べて貰いました、四月の七日に自宅で倒れ

て自分で救急車を要請して病院に運ばれた履歴がありますとの事…

その病院も既に退院してます…病院の名前も何日入院をしたのかも、個人

情報なので教える事は出来ません…救急隊に電話して判った事はそれだけ

でした、

 

次に行ったのは警察署…事情を話し身元不明の死体はないか、行方不明の

捜索願は出せるのかを聞きましたが、現在身元不明の死体はないし、捜索

願は親族でないと出せません…と言う相変わらずの他人ごとでした…

本人の生死がはっきりしないと勝手に荷物を処分出来ないでしょう?

このまま本人からの連絡を何年も待てと言う事ですか?警察は何の協力も

出来ないと言うんですか?と私は詰め寄りました、

何処へ行っても箝口令…個人情報を守るの壁に阻まれて人一人探す事も出

来ないのです…

悪人を保護し善人を困らせる法律を作った奴は馬鹿だよ…何が法律だ…と

毒づいて帰って来ました
()

 

次に行ったのが役所の生活保護科でした、本人の担当の役所の人間を呼ん

で貰いそこでやっと現在も入院してる事が判ったのです…

 

やはり病院の名前も詳しい病名も個人情報なので教える事は出来ませんと

言われましたが、家に帰るつもりで現在リハビリの最中ですとの事でした、

意識があって食事も出来るのだから、大家である友人に現状の説明と家賃

の遅れを詫びる電話も掛けられるはずです、

リハビリは七月まで続くとか…

 

部屋をゴミ部屋にして夜中に騒いで近所に迷惑を掛け四カ月も部屋代を払

わず行方不明に成っておきながら平然と部屋に帰れるとでも思っているあ

たりに、彼の非凡さが解りますよね?

 

私はおじさんの暮らし振りを担当者に伝え、出来るなら施設に入れて欲し

いと訴えました、行き場のない老人を追い出す事は出来ないので役所で入

れる施設を探して欲しいと言いました

すると担当者は大家に部屋を出て欲しい理由を紙面に書いて要望書として

役所に提出して下さいとの事でした、本人に家財の処分をするお金が無か

ったら家主が負担する事に成りますが…と言われたのです、

お金が無くて生活保護を受けているおじさんにそんなお金があるとは思え

ませんよね…

仕方が無い…私と友人でゴミ部屋を片付けて処分料金は友人が出しておじ

さんとの腐れ縁を切るしか無いかと思います。

 

せめて普通の暮らしが出来る人なら私も鬼では無いので耐えますが人に気

を使うとか感謝する事も知らず安い賃料で借りた部屋も河原のホームレス

の方がマシと思えるゴミ部屋でこれから夏に向かって又匂いに悩まされる

と思うと悩みの種でした…

 

ま、死んでいない事が判っただけでも良かったですね            風神でした










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