抱念さんのエッセイ №147                 .




衣替え



梅雨晴や

ふどしがひらり

一陣の風

 

朝日を浴びた物干し竿の褌。思い立ったような風で吹き流しのように舞った。

それが妙に小気味好かったのです。

 

                       

衣替えの少し前に、一年以上締めとおしている越中褌から、六尺褌に替えま

した。なんだか無性に、六尺が締めたくなったのです。

いいお天気が続いていた所為かも知れませんね。

 

陰茎を上に向け、七寸ばかりに巾を整えた布キレを顎に挟んで股間を通し、

尻を割って腰にぐるりと巻きつける。腰のうしろでそいつに引っ掛け、キュ

ッと引き絞って横褌に巻きこむ。
(そのキュッが気持ちいいんだなあ‥)

顎を放してキレを下ろしたら、前袋を形好く作って再度股をくぐらせる。そ

したら初めにそうした後ろの褌
(みつ)に絡めてゆく。ゆきどまりまで行った

ら、さっきとは反対側に巻き込む。これでいっちょあがり。

絡げた長さが左右おんなじになれば、六尺締めるのも一人前だと言ってもい

いかもね。

 

そういやどなたかがおっしゃってました。

  人生はあっという間、悔いを残さずふんどし人生生きようって???

 

そうそうそうだ!!!

 

痛く共感したのでした。

 

2017.6.18

おしまい










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