越刎さんのエッセイ



ジーンズの由来




 歳を取っても服装に気を配ることは、若さを保つのに効果が大きいです。

ジーンズは若者のファッションですが、私は還暦を過ぎてからジーパンを

穿くようになりました。


「更衣ジーンズ穿きて若返り」

「柿若葉ジーンズはかむ余生かな」

 

 

 

 ここで私の知っているジーンズについて少し書いてみます。

なおインターネットで「ジーンズ」で検索すればいろいろ出てきます。

 

○ジーンズの由来

 日本ではジーパンと言われていますが、これは和製英語で、正しくはジ

ーンズパンツ
です。ジーンズは生地の名前で正式にはブルーデニムと言う

細綾織綿布です。この生地で
作ったズボンや作業服もジーンズと呼んでい

ます。

 ジーンズは「ゴールド・ラッシュの落とし子」と言われているように、

1850
年ごろアメリカの西部で砂金が発見されたのを機に東部の人々が長い

距離を何日もかけて西部に行きました。大抵は騎馬でしたので、普通のズ

ボンでは擦り減ってだめになり替えを用意してしなければいけませんでし

た。

 そのことに目を付けたのが、リーバイ・ストラウス(今のリーバイス社

の先祖)で丈夫な、幌やテントのカンバスを使ってズボンを作ったのが成

功しました。ただカンバス地は生成りか茶色でした。これでは見てくれが

悪く商品としてよくなかったので、染めることにしました。ここで天然の

染料であるインディゴの葉汁を害虫が嫌うことに目を付け、インディゴの

藍染めにしました。藍染のズボンは害虫の他、砂漠でのガラガラ蛇も寄り

着かなかったともいわれています。

 藍染のカンバスはよく売れましたが、ごわごわして履き心地はあまりよ

くありませんので、デニムと言う生地を使うことにしました。カンバスは

平織ですがデニムは綾織で少し柔らかいです。

 ゴールド・ラッシュ以来ジーンズはカーボーイに持てはやされ、アメリ

カ中に広がり作業着、仕事着になりました。その後ズボンだけではなくオ

ーバーオールなども作られてきました。

 作業着だけでなくカジュアル(普段着)にも使われるようになりました。

第二次大戦後アメリカファッションが世界中に広まったと同時に日本にも

輸入されたジーンズが若い男子に取り入れられました。

 1960年代ヨーロッパの有名デザイナーがジーンズを取り上げてから一辺

に世界的な流行になり、男子だけでなく女子に、またジャケットやスカー

トにもデニムが使われて今日に至っています。

 国産のジーンズが生産されたのは、1974年、クラボウと言われています。

この関係でジーンズの織りや縫製は倉敷や福山が中心になっています。


○ブルーデニム

 デニムは元々フランスのニーム地方でよく織られていた生地で元の名前

はサージ・デ・ニームでこれを略してデニムになったと言われています。

経糸だけを藍染(当初は天然インディゴ)でしたが、高くつくので後では

合成染料のインディゴになりました。これは害虫に効きません。緯糸は晒

糸を使っています。

 綾織は織り目が斜めに走っています。経糸が緯糸の上に上がっている数

と下に潜っている数で表しまし、もっとも簡単な綾織は三つ綾で2/1です。

少し厚めにするには四つ綾
(3/1)があります。よく出ているジーンズ

は三つ綾です。

      

 

○ジーンズ生地の厚み

 生地の厚みは物差しでは測れませんので「目付け」と言う単位で表しま

す。一般の生地は1平方メートル当たりの目方(g)で表します。絹織物

は「匁付」と言って独特の表し方があります。一方ジーンズ製品のデニム

には1平方ヤード(91.4cm)当たりのオンスoz28.3g)で表します。つ

まりジーンズ1oz33.9gになります。

 標準のジーンズは14オンスですので475gになりかなり重いです。普通の

ウールの背広生地は300g前後ですので重たいです。中高年には11オンス位

よいでしょう。

 因みに糸の太さはこれも物差しでは測れませんので「番手」という単位

で言っています。

 

○ジーンズの差別化

 昔から同じ生地を使ったズボンにいろいろ細工してブランドを立ち上げ

ています。

1. リベット打ち

      

 

2. レザーパッチ

      

 

3. スタイルの変化

ベルボトムなどの形の変化


4. 中古加工(ユースド加工)

着古したジーンズが人気を得るようになって新品から中古加工をほどこし

たもの。

この中に洗い加工、ストンウオッシュ(洗濯機の中に火山石を入れて生地

に痛みと色落ち)、ケミカルウオッシュ(漂白剤などで色落ちさせる)な

どがある。


5. ダメージ加工

最初から破ったり、穴を開ける。裾をほどいて糸を出すなど。


6. カラージーンズ

黒地や赤その他いろいろのものがある。この様なものが出始めると従来の

デニムは
先染め(糸染め)であったが、後染め(生地染めや製品染め)が

出てきた。


7. ソフトジーンズ

熟年向きにお勧め。木綿はごわごわしているので、レーヨンの混じった混

紡糸で織っ
たもの。一番ソフトなものに改質レーヨンのテンセルで織った

ものがある。


8. ストレッチジーンズ

紡績段階で木綿の芯にストレッチ糸(スパンデックス)を巻込んだ糸で織

ると生地に
伸び縮みが出る。細身に作っても穿きやすい。








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