越刎さんのエッセイ №11                .




私のスポーツ人生



(6)その後の話・下  (最終回)



 スタミナが付いたのでいよいよフルマラソンに挑戦です。秋に小豆島で

行われるタートルマラソンに申し込みました。62歳の時です。まず春に

京都の第1回京都ハーフマラソンに出て1時間50分を少し切って完走し

ました。その時業者が撮ってくれた写真を友達に知らせましたら、肉体美

に惚れた人がいました。太っているから速く走れません。

 

 いよいよ小豆島です。この時は家内を連れて行きました。小豆島で1泊

する必要がありました。前日観光で倉敷の大原美術館を観て船で小豆島に

わたりました。

 

 いよいよ本番、コースは海沿いの結構アップダウンのある所でした。一

応サブフォを目指して目標のラップより少し早めに走りました。一般に4

時間を切って走る人をランナーと呼び、切れない人はジョガーと呼んでい

ます。折り返し点では1時間50分でこれだと4時間が切れそうだと思っ

て走りました。5kmごとの給水場(エイド)ではしっかり水を取りまし

た。別にウエストバッグに紅茶を入れておきました。バナナもしっかり食

べました。しかし40km手前の上り坂がきつくてペースダウン、喉が渇

いてきました。ところが40km地点での給水場がありませんでした。後

1kmで街に入り応援していた奥さんに水を頼みました。待っていました

が、中々現れません、5分以上経ってようや氷の入ったコップを持って現

れました。親切に対しお礼を言いましたが、かれこれ10分近くのタイム

ロスで、これでは4時間を切ることは無理と諦めました。結局4時間5分

台でゴールしました。

 

 一方同伴の家内ですが4時間もゴール地点に待つのもつまらないと思い

紅葉の景勝地・寒霞渓へバスで見に行くよう言いました。ゴール時には帰

って来ていてゴールの写真を撮って呉れました。

 

 その日は船で高松に渡って駅前のホテルで1泊しました。ここで食べた

讃岐うどんの美味しかったこと今でも忘れません。

 

 次の日は金刀比羅宮にお参りしましたが、長い石段にマラソンの疲れは

堪えました。帰路初めて瀬戸大橋を渡りました。日本の技術力に感激しま

した。途中趣味の備前焼の産地を訪れ。火襷の壺を買って帰りました。

 

 次のフルマラソンは64歳の時、岐阜県の揖斐川マラソンに出ました。

この時も前半は快調に目標ペースを上回って中間点を過ぎました。25km

のエイドでしっかり補給して、いざこれからと言う時に足に痛みがはしり

ました。歩くと痛みはないのですが、ゆっくりでも走ると痛みがひどくな

り、止む無く30km手前より歩きました。後5kmのところで4時間20

分でしたので、制限時間5時間に走れば間に合うと最後は頑張って走り、

5時間の3分前にゴールにただりつきました。

 

 一方60歳以上のネンリンピックという大会があります。石川県でもや

っていましたのでこちらにも参加しました。陸上競技の部は5kmを何分

で走るかと言うタイムレースで申告タイムに出来るだけ近い人が優勝です。

運動公園内を4周します。私は競技の始まるまえに1周試走してタイムを

計り、それで5kmに換算して申告しました。何時も入賞していました。

 

 これとは別に60歳以上のランナーだけのZKMと言う団体があります。

毎年1回地方持ち回りで全国大会を開いています。乞われて入会しました。

金沢で行われた大会には裏方で、コースの測量や当日の記録など精力的に

協力し成功裏に終わりましたが、主催者のねぎらいの言葉が聞けけなかっ

たので脱会しました。

 

 これまで一生懸命に走ってきましたが、65歳の時技術士の国家試験に

挑戦しました。1年間がっぱに勉強した、それで以降は急に走力が落ち地

方のしかも10km迄のロードレースしか出場しなくりました。82歳ま

で大会に出ていましたが一昨年の3月東日本大震災から5年目の日同時刻

にジョッギングしていて転んで左肩を打ちました。どうも罰が当たったよ

うです。複雑骨折です。これの治療で2か月近く走れませんでした。途端

ジョギングも出来なくなりました。止む無く以降はウオーキング(腕を振

って)で足の衰えを防いでいます。

 

 今年85歳になりましたが皆さんに元気だと言われます。人間は心身共

に使わなければ衰えます。心の方は還暦以来この道に入って、いつも心を

ときめかしています。素晴らしい相方に恵まれ幸せいっぱいの人生を送っ

ています。

 

 つまらない話を最後まで読んで頂きありがとうございました。 越刎











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