葛飾のとらさんのエッセイ
 №8            .




壁の穴



壁の穴と言っても「パスタのお店」の話ではありません。

 

たまたま動画を見ていたら、だいぶ前に色々なところで、偶然入った

トイレの個室を覗いて、穴の向こうに見える小便をするチンコに息をひ

そめて見入った頃が懐かしく思えました。気づかれてはいないだろうか、

壁の向こうはどんな人なのだろうか。初めての時は心臓バクバク、足ガ

タガタでした。

           

お気に入りは通勤経路の駅や業務での外出経路の公衆トイレなど何か

所かありました。しかし駅の改装や、公衆トイレの閉鎖などで徐々に無

くなり、今時の事情はわかりません。誰がどう測って開けたのか、不思

議とピッタリ合っているので、感心しきりです。

 

私が一番気に入っていたのは、都心のある道路沿いの公衆トイレでし

た。その手前は橋があり道幅も広く、タクシーの運転手の方が休憩する

のに都合が良かったのか、いつもタクシーが数台停まっていました。ほ

とんどが個人タクシーで自ずとお客様の年齢層は高くなりますので、シ

ミだらけで年季が入ったモノが見られる確率がよそと比べて圧倒的に高

かったようです。朝夕よりも日中のほうが眺めが良く、時には30分以

上も粘ったり、休日にまで足を運んだこともありました。

 

今は携帯やスマホなどで簡単に動画が取れる一方、覗きで通報されカ

メラの中を調べられたら泣くに泣けませんので、あまり夢中にならない

方が良いようです。

 

 暇だったので調べてみました。

 

「壁の穴」の由来(壁の穴HPから)

 

壁の穴はシェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に出てくる言葉「ホ

ール・イン・ザ・ウォール(壁の穴)」からとったものです。恋人同士

が「壁の穴」を通してささやき合うというシーンなのですが、原作では

二人が結ばれるまでの障害を壁にたとえています。つまり「壁の穴」は

障害を乗り越えて心を通じ合わせるために存在したのです。

このお話の「壁の穴」のように、お客様との交流を大切にしたい。

そんな願いをこめて「壁の穴」と名付けました。

 

『トイレの壁の穴では決して心は通じ合えませんので、ご注意を!』










トップ アイコン目次へもどる      「エッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system