圭堂さんのエッセイ №6                     .




【妄想作家の独り言】


はやり唄



                                         20172

こんにちは、半年ぶりのエッセイ投稿です。自分で勝手に恒例化した投稿小

説の跋文です。

今回は「はやり唄」という短編小説を投稿させていただきました。前作の

「インモラル・スパイラル」がスケベな内容でしたので、今回はエロシーン

を封印した作品を書いてみました。如何だったでしょうか?

書き手側から感想を述べさせていただくと、やはりエロシーンを封印したせ

いでしょうか、前作に比べ、今回の作品に対する皆さんの反応はサッパリで

す。

「あんたも好きねぇ」

と言ったところでしょうか(笑)。しかし素人妄想作家の私には、皆さんの

反応を気にしながら小説を書くような力量はございません。たまにはエロシ

ーンなしの作品も良しとしてください。

 

実は今回の「はやり唄」という作品は、私にとってかなりチャレンジングな

作品なのです。

多分どなたにも気付いていただけなかったと思いますが、今回の作品は第12

話まで一切文章がありません。あるのはセリフのみです。

前々から一度「セリフのみの作品」を書いてみたかったのです。セリフのみ

で物語が成立するか挑戦してみたかったのです。

専門的には、セリフのみの作品は『小説』ではなく『戯曲・脚本』の類だと

のことです。専門家の中には「会話が多い小説は幼稚で、文章力のない者が

書くものだ」と言う方もいるようですが、素人作家の私はそんな輩の言い草

など意にも介しません。『好きな話を好きに書けば良いのだ』と自分に言い

聞かせて書くのみです。世の中は活字で溢れていますが、同じように絶えず

言葉も飛び交っています。ですから言葉のみで小説が書けないかなと思った

次第です。

 

でもセリフだけで作品を書くという行為は結構難しいものですね。

「私の名は○○、年齢○○歳、身長○○センチ、体重○○キロです」

などという会話は日常生活の中ではほとんど登場しないのです。しかし読者

の皆さんには登場人物の属性を知ってもらう必要があるのです。

通常の小説であれば主人公の人となりを数行の文章で説明することができま

すが、今回の作品には脚本にあるト書きもありません。属性を知ってもらう

には、それとなく会話の中に織り交ぜなければならないのです。結構やっか

いな作業です。ですから今回の主人公は『親父と太郎』のふたりだけにしま

した。親父にいたっては名前もありません。今回の作品は親父と太郎のふた

り芝居のような物語なのです。

 

作品を書くにあたり、セリフ=会話=言葉=音という私の勝手な連想で、物

語の進行に『音楽』を使うことにしました。読者の皆さんが知っている唄を

題材にすれば細かな設定は省略できるのではないかと思い、小説のタイトル

を「はやり唄」と決めました。下手の横好きでたまにカラオケで歌う曲を基

に『親父と太郎』の物語を進行させれば小説として成り立つのではないかと

思ったのです。

しかし大きな問題がひとつありました。それは『著作権』の問題です。

当初の構想では、唄の内容をテーマにふたりの物語を進行させていく予定で

したが、そこに『著作権』という壁があったのです。

私は法律の専門家ではありませんので詳しいことは分かりませんが、題材に

する唄の歌詞を書くことはできないのです。一部の引用であれば大丈夫だと

いう意見もありますが、どうやら一部であっても著作権侵害に該当するケー

スもありそうなのです。

小説の中に『歌詞』を登場させれば、臨場感のある内容が書けるのではない

かと思いましたが、歌詞を書くことは一切禁止にしました。

そこで私が注目したのが『曲名』です。一般的に『曲名』には著作権が及ば

ないと解釈されているので曲名だけを記載することにしました。

皆さんの知っている唄であれば、歌詞を書かなくても皆さんの方が自由に発

想を膨らませてくれて小説として成立するのではないかと思って筆を進めて

みました。

半ボケ老人の私でも、結構考えて小説を書いているのですよ。ふふふっ。

 

今回の「はやり唄」は前作の「インモラル・スパイラル」が掲載されている

頃から書いていた作品です。

前作が過激な内容でしたので、少し落ち着きのあるものをと思って書き始め

た作品です。エロ小説ばかり書いていると段々自分自身が恥ずかしくなって

くるのです。ですから今回はほのぼのとしたコメディタッチの作品を書いて

みたかったのです。

当初の予定とは少し異なり、歌詞ではなく曲名をテーマにした作品となりま

したが、妄想を膨らませると結構書けるものですね。

小説を書く前に25曲ほどテーマとなる唄を選定しました。第1話と最終話

の唄は最初から決めていましたが、その他の唄は自分で聞いて『あぁ、良い

唄だな』と思った曲です。結局それらの中から14曲を選んで作品を仕上げ

たのですが、タイトルだけを見るとあまり統一性がありませんね。少し女性

歌手の唄が多いような気も…。皆さんが口ずさむ唄はあったでしょうか。

しかし人間とは勝手な生き物ですね。エロシーンなしの小説を書いていると、

今度は無性にスケベな小説を書きたくなってくるのです。今回は『夢現圭堂』

の作品でしたので、次回は『圭堂』の作品です。と言うことは、エロシーン

満載の飛び切りスケベな小説になる予定です。はははっ。

 

さて、最終話は《いつも最後に歌う唄》というタイトルです。敢えて曲名は

書きませんでした。

最終話の最後に歌詞らしき文章がありますが、あれはその曲を想い浮かべな

がら、主人公である『親父と太郎』の絆をイメージして自分で作ったもので

す。

最後の文章は、この小説を書き始めて一番先に完成した部分であり、最後は

このフレーズで完結にすると決めていた文章です。

著作権を勘案して曲名を伏せましたが、ある方からお便りを頂戴し、最終話

の唄のタイトルは「○○○○○ですね」とズバリ言い当てられてしまいまし

た。マイナーな曲でしたので分からないと思っていましたが、やはり分かっ

てしまうものなのですね。

皆さんもお分かりになりますか? でも、ごめんなさい。正解されても何も

出せませんが…。ほほほっ。

 

では、また、いずれ。











トップ アイコン目次へもどる      「エッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system