杢太郎 さんのエッセイ                  .





杢太郎の言わずもがな~⑥




爺とダイヤモンド



こんにちは、杢太郎です。

今日はまずダイヤモンドのお話から始めましょう。

 

男にとって、宝石などと言う物は随分縁遠い物とお思いでしょう。

確かに、華やかな宝石で身を飾るのは女性の特権かも知れません。

しかし、薄汚れた只の石から、美しく輝く色とりどりの石に磨き、世の

女性達を魅了する宝石として提供しているのは、宝石業界に携わる多く

の男達の仕事なのです。

美しい宝石の本当の価値を知っているのは、女よりむしろ男の方かも知

れませんね。宝石業界だけではなく、宝石のコレクターも又、女性より

も男性に多いようです。

 

さて、宝石の中でも、もっとも人気が有り、ポピュラーな石と言えば、

やはりダイヤモンドを挙げるべきでしょう。

宝石が人気を得るには幾つかの要素が有ります。

供給力、石の魅力、そして実用性です。

たとえどんなに魅力的で美しい石でも、他の要素が足りないとスタンダ

ードな宝石とは成り得ません。供給力が弱ければ只のコレクターアイテ

ムと成り、実用性が無ければ、宝飾品として使用するのに扱い辛い物と

成って、ユーザーからは敬遠されてしまいます。

ダイヤモンドはその全ての面で他の宝石より優れて居ると言えます。

まず、供給力です。

ダイヤモンドはとても貴重な石なのですが、実は年間15千万カラット

(1カラットは
0.2グラムなので、30トン)以上も産出している、意外に

普通に見られる石なのです。

ただし、産出されるダイヤモンドの殆どは工業用ににしか成らぬ低級品

で、宝石に成れるのはその内約
10パーセントの3トンこれが0.3カラット

以上に研磨された宝飾用ダイヤモンドの年間生産量です。

更にその中で、傷や内包物が少なく、色やカットが特に優れた、ジェム

クオリィティーと呼ばれる最高級品は
15パーセントに絞られ、財産と成

り得る価値があるダイヤモンドと言える
1カラット以上のジェムクオリ

ティー・ダイヤモンドと成ると、更に少なく限られた数と成り、それら

の中でも
5カラット以上の大粒の物と成ると、世界で年間に一つか二つ、

出るか出ないかとも言われて居ります。

魅力については今更言うまでも有りませんが、高屈折で有る為、光が当

たればプリズム効果と内面反射の繰り返しで、七色の光が美しく散乱し

ます。無色(カラーダイヤモンドも有りますが)なのでどのような服装

にも合わせ易いのも人気の秘密です。

実用性は、何と言っても堅いと言う事。

自然成形物としては、ほぼ随一と言えるモース硬度10の堅さを誇るので、

たとえ傷付き易い指輪の石として常時着用しても、殆ど破損や傷に神経

を使わなくても良いのです。

 

前置きが長く成りましたが、ここからが本題。

もっともポピュラーで有りながら、至高の物は稀なダイヤモンド、それ

って、どこか世の中の爺様と似てませんか?。

日本は高度高齢化社会へと突入し、ちょっと外を出歩けば、歩いている

のは爺様や婆様ばかり、こんなに老人が溢れているのに、ジェムクオリ

ィティー・ダイヤモンドの様に光り輝く爺様って、ほぼ皆無なのは何故

なのぉ〜
(?ω?)

 

「理由その一」

素材:無垢で純粋、長い年月を経ても汚れの無いダイヤモンドの原石の

様な逸材は希少である。

そりゃそうです。少年の様に汚れなき瞳を持ち、肉体も心も人間社会の

汚濁に塗れなかった爺様なんて、少ないに決まってます。

「理由その二」

価値の認識:ご本人が自分の価値に気付いていない。

これは人生の終わりが近づいたと感じている爺様には有りがちな事です。

まさか、こんな(老い先短い)爺が、光り輝くダイヤモンドに成り得る

なんて事は、考えもしないでしょうしね。

「理由その三」

研磨:気付いてない故に、自分を磨く事を知らない。

至極当然な成り行きです。

いくらダイヤモンドの原石と言えども、磨いてカットを施さねば輝きま

せん。心も身体も健康で美しく磨けなければ「ジェムクオリィティー」

とは言えませんよね。

 

以上の様な理由を考慮すると、やはりジェムクオリィティーのダイヤモ

ンドに値する様な、至高の爺様は稀と言わざるを得ません。

ただ、欠点が無く完璧だからジェムクオリィティーだと言っているので

は有りませんよ。完璧すぎるダイヤモンドも又コレクターアイテムにし

か成りません。

ダイヤモンドも爺様も、小さくとも何処かに欠点が有り、逆にそれが個

性と成って、世に二つと無い煌めきを放つので有ります。

完璧などでは無く、個性と呼べる欠点も持ち合わせているのが、ジェム

クオリィティーと考えております。

 

さて、「いったい杢太郎は、最終的に何が言いいのじゃ?。」とお思い

でしょう。

 

幾多の高齢者の中でも、マイノリティーの中のマイノリティーに属する

老け専諸氏の皆様(ある意味、これだけでも十分に貴重だと思えますが)

に置きましては、ご自分の(老けとしての)価値に気付いていないと言

う事は有り得ないでありましょう、したがって、ご自分を磨く術も実行

もしていらっしゃる…筈
(^_^;A

そう!私はジェムクオリィティーな爺様に、一番近いのは、我が老け専

同士諸君だと言いたいのです!
(`・ω・´+) キリッ

もっとも「そうか!俺はダイヤモンドなんじゃ〜!」な〜んて自惚れ、

自信過剰は危険ですよね。(そんな奴ぁ居ねぇ!
(; ^ω^)常に客観的に

自分を見る目を忘れず、自分自身を正しく認識しながら、日々鍛錬を怠

らず精進し、世にも稀なジェムクオリィティー・爺様を目指しましょう

〜!。

 

…と言う事で、杢太郎もジェムクオリィティー爺を目指して頑張るぞっ

!。
エイエイ… (`Д´)/ オ━━ッ!!…って何?日頃男に血迷ってばかりいる様

なお前なんかにゃ、到底無理な話だろうって?、それを言っちゃあ〜お

終いよぉ〜…
(T T)



                                           続 く 






トップ アイコン目次へもどる      「エッセイ一覧」へもどる
inserted by FC2 system