大阪・やまもとさんのエッセイ 1                    .




映画館での交流  .



先日、大阪シネリーブルで1948年の「細雪」を見に行った。妙子役は

高峰秀子でした。後年2作品が製作されている題材だが、やや暗い雰囲気

のお大阪の商家の
衰退を描いてこれが一番だと思った。シロアリが茶の

中に落ちてくる場面は寂寥感を感じさせた。・・と熱心に見ていたら、前

の席に金髪の青年が時にはメモを取りながら鑑賞しているのに気がついて、

終映後に声をかけてみたら、ケンブリッジから文化派遣で京都に在住して

いる若者だった。僕が上海生まれの上海育ちだとわかると、「それでは、

亀井文夫の上海陸戦隊をみているか?」という質問が飛んできた。驚いた。

こんな若い外人が亀井監督の名前を出すなんて考えられない。しかし「小

島の春」始め多くの1960年代以前の日本映画を研究している映画フア

ンだった。話は尽きず、その夜は終電車間際まで飯を食い語り合った。


80歳の僕と趣味が一致すれば年齢も国籍も超えるのだな〜と心浮き立つ

夜だった。
   さて皆さんは何が趣味でしょうか?










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