S.T さんのエッセイ 10                  .




腕時計



腕時計を初めて買ってもらったのはいつだろう。高校に入学した時かな、

それとも就職した時かどちらかだと思う。腕時計を貰って感激したという

記憶もない。もしかしたら入学した時親父の古い時計を貰ったのかもしれ

ない。なんとなくだけれど、ゼンマイを撒いていた記憶がある。

就職した頃は、バス通勤をしていたので腕時計は必需品だった。ただ、仕

事をするときはジャマになるので外して机に置いていた。いつしか時計を

しないことが癖になり、腕時計をしなくなった。仕事場では小さな時計を

机に置いていたし、通勤は車に乗るようになってからは車内の時計で間に

合った。たまに町を歩く時もいたるところに時計があるのでなくても苦に

ならなかった。

それでもポケットに入れたりして持ち歩いていたのだが、最初の時計は何

かのひょうしに落としてしまい壊れてしまった。そのころデジタルの時計

が安く買えたのでそれを使っていたが、それも壊れてからは完全に持たな

くなった。

 

一時期心理テストみたいなのにはまっていたことがあり、週刊誌か何かの

雑誌で読んだ記事に、みんなが持っているモノの中で自分は持っていない

モノ、あるいは要らないと思うもので性格が分かる、というようなのがあ

った。

その中で私が選んだのが当然腕時計だった。詳しい内容は覚えていないが、

腕時計をいらないと答えた人は、「家族に束縛されたくないと思っている

人」という内容が書いてあって納得した記憶がある。子供も出来たころで

縛られていると勝手に思っていたのかもしれない。

今も家庭にしばられてはいるが、そこは適当に息抜きも出来るようになっ

たし楽しい事も経験した。でも腕時計が欲しいとは思わない。仕事柄、始

業や就業のチャイムがならないので、自分で時間を確認しなければならな

いが、そんな時はガラケイで時間がわかるし、職人さん達を見ていると何

となく時間が分かる。

 

以前は、目覚ましをしなくても起きる時間の10分位前には目覚めていた。

ひとが目覚ましがないと起きられないというのがフシギだった。今でも朝

は目覚ましがなくても目が覚める。でも今の仕事を始めてから起床時間が

不規則になった。そのせいで神経が緊張して早く目が覚めてしまうことが

多くなった。マァ歳のせいもあるんだけどね(^^)。早くに目が覚める

と時間が気になって眠れなくなってしまう。そんな時目覚ましがあるとそ

の時間まで寝ていられることに気がついた。というわけで最近はガラケイ

の目覚ましを使っている。特に現場での昼寝の時に便利なんですよね、車

の中で寝ているので寝過ぎても誰も起こしてくれません。そんな時頼りに

なるのが目覚ましなんです。

でもね、1度失敗しました。1250分に設定して寝ました、何となく回り

が騒がしいので目が覚めて時計を見ると1305分! エッ、と思いあわて

て起きて支度をしました。幸い事務所の人は外に出て来ていなかったので

ホッとしました。目覚ましがなったのに気がつかなかったのかなと思い、

ケイタイを見てみると鳴った形跡がありません。時間を間違えたのかと思

ってそって確認してみたら、ナント1550分! キーを押し間違えたので

す。眼鏡をかけないとよく見えないのですが、いつものことなので確認し

なかったのがいけなかったんです。それからは、必ず眼鏡をかけてキーを

押して確認しています。おかげで、昼寝もぐっすり眠れます。肉体労働で

すからやっぱり休息は必要ですね。











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