ともしびさんのエッセイ 5             .



リングとバイブ





 最近まで、バイブと言えば男が女と遊ぶ時に使う物だとばかり思って

いた。

処が、男が男と寝る時に使えるバイブがあった。

その上、色こそ違え、普通の店に置いてあったら単なるツボ押しにし

か見えない代物だった。

然し、このバイブの優れている処は、大きさもさる事ながら、値段も

安いし、おまけに無段階ではあるが強弱の調整が効く事だ。

物は試しという訳で買って来て、早速、ズボンの上からチンポに当て

てみたら気持ち良い事この上ない。

それで、早速、知人にプレゼンとする事にした。

知人と言うのは、75歳になる白髪頭のお爺ちゃんだ。此方は大好き

なのに、相手からは殆ど相手にしてもらえない。

彼曰く、あなたは若すぎる!と言って、どんなに誘っても相手をして

くれないが、それでも時折、風呂の中ではチンポを握らせてくれる。

このお爺ちゃんを日帰り温泉で初めて見た時、一目惚れしてしまい、

風呂の中で声を掛けたのが切っ掛けで、日帰り温泉で会った時に話をす

るようになった。

然し、こちらがどんなに思っても向こうには惚れ抜いた相手が居るの

で、まったくと言っていいほど相手にしてもらえない。

それでも一緒にいるだけで嬉しくなるので、顔を見ると声を掛けてい

るが、最近になってやっと風呂の中でチンポを握らせて貰えるようにな

った。

そのお爺ちゃんの彼氏というのが、82歳だと言うのだから、逆立ち

しても到底勝てる相手ではない。

二人はもう20年も付き合っているという話だったが、今でもお爺ち

ゃんがタチを努めているというので、この歳でよくチンポが起つものだ

と感心した。

お爺ちゃんが、2年くらい前からチンポの起ちが悪くなったので、中

々彼氏の要求に応えてやれなくなったと、ぽつりと言った。

それを聞いて、何とかしてやれないものかと思って久しぶりに大人の

玩具の店を覗いてみた。

若い時はせんずり用の道具を探したに行った事もあるが、今ではドラ

ッグストアーへ行けば当時の物よりもっと気持ち良くて値段の安い物が

売っているので、気が向くと買って来てはせんずりを扱く時に使ってい

る。

そんな事もあり、久しく大人の玩具の店へ行く事もかなったが、お爺

ちゃん達が少しでも愉しんで貰えそうな物がないかと思って探しに行っ

てみる事にした。

店は以前と違って少し小さくなっていたが、それでもお爺ちゃんでも

使えそうな物が見つかったので、試しに一つだけ買って自宅に戻ってケ

ースから出してみたら思っていたよりも良かった。

買って来たのはシリコンで出来たコックリング、見た目は少しごつい

感じだが、触ってみたらとても柔らかくて、しかも簡単に伸びたので、

これならお爺ちゃんのフニャちんでも大丈夫だろうと思った。

ひとつだけでは壊れた時に困ると思って、数日後にまた店に行って残

っていたコックリングを総て買い込んだ。

とは言っても残っていたのは僅かに5つだったので、たいした事はな

い。

行ったついでに店の中を物色していたら、ツボ押しに使えそうなバイ

ブが手頃な値段で出ていたので、それも買う事にした。

元々バイブには興味はなかったが、太さを見てこれにコックリングを

填めたらチンポの代わりになるかなと思ったからだ。

自分は未だコックリングのお世話になる歳ではないが、試しにチンポ

に填めてみたら、直ぐに堅くなったので、これならお爺ちゃんも悦んで

くれるだろうと思った。

暇が出来たので何時もの日帰り温泉へ行ってみると、別に約束はして

いた訳ではないが、お爺ちゃんが来ていたので、風呂に入りながらバイ

ブとコックリングの話をしたら、興味深そうに聞いていた。

もし、お爺ちゃんが使ってみたければ今度持って来るけどどうする、

と言ったら是非使ってみたいと言ったので、一週間後に会う事にした。

約束の日、お爺ちゃんは既に来ていて一足先に風呂に浸かっていた。

今日は珍しく、お爺ちゃんの方からチンポを握ってくれたのでどうした

のかなと思ったら、直ぐにリングの話を切り出した。

道理で何時もなら自分が手を出しても、人が見て居るからと言って中

々握らせてくれないのに、今日に限って自分から手を出して来たと思っ

たらそんな魂胆があったのだ。

それでも、お爺ちゃんがすっかりその気になってくれたのが嬉しくて、

直ぐに風呂から出て、脱衣所で身体を拭いて休憩室へ行った。

休日はかなりの人が居て迂闊な事は出来ないが、平日で誰も居ないの

で、早速、袋からリングとバイブを出してやり、これがお爺ちゃんのチ

ンポの代わりに彼氏のお尻に入るんだよと言った後、使い方を説明した

ら、直ぐにズボンの上からチンポに当てて、気持ち良い!!と言った。

一度、お爺ちゃんの手からバイブを取り上げ、今度はリングをふたつ、

少し間隔を開けて装着したらキョトンとした目で見ていた。

そこで、このイボイボは柔らかいけどお尻の穴に入ると手頃な刺激に

なるんだよ、と言うと目を丸くしていた。

確かに、コックリングだけ触っているととても柔らかくてフニャフニ

ャした感じだが、バイブに填めると少ししっかりしてくるので、手頃な

硬さになる。

ふたつを並べても良いけど、こうして少し間隔を開けるとお尻の穴に

入った時にとても良い感じになるんだよ、と言うとまたして目を丸くし

ていた。

彼氏と寝る時にこれを彼氏のお尻に入れたり出したらしていたらきっ

と悦ぶと思うよ、と言ってバイブからリングを外してケースにしまい、

渡したらとても喜んでくれた。

リングは全部で6個あるから、気に入った物をふたつバイブに付けた

ら、ひとつをお爺ちゃんのチンポの根本に填めると少しは堅くなるから

やってご覧と言っておいた。

彼氏とは二日後に会うと言ったので、一週間経ったらまた来るから結

果を教えて欲しいと言ったら、黙って頷いた。

約束の日、いつもの日帰り温泉へ行ったら、お爺ちゃんが風呂の中で

ニコニコしながら手を上げた。

これはきっと上手く行ったんだなと思って隣へ入ると、直ぐにチンポ

を握って来たので、お爺ちゃんが悦んでいるのが解った。

お爺ちゃんの話によると、最初はバイブで彼氏のおっぱいを撫でてみ

たら、思っていた以上に悦んだので、これはいけるかなと思って、少し

ずつずらしながら、お尻の穴にあてがったら、忽ち声を上げたのでお尻

の穴に入れたら余りも大きな声を出したので、慌ててタオルを口に突っ

込んだという。

最初はバイブだけだったけど、教えられた通りリングをふたつ填めた

後、コンドームを被せてその上かオイルを塗って再び押し込んだら、声

が出せないので彼氏は身体をよじって悦んでくれたと言った。

まさか、そこまで効果があるとは思ってもみなかったので驚いたが、

お爺ちゃんは本当に嬉しそうに話してくれた。

見た目は大した事なくても、やはりバイブは凄いんだと初めて知る事

となった。








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