ともしびさんのエッセイ 7             .



うつについて考える




 最近は鬱に苦しむ日が増えていると聞きますが、それだけに間違った

情報が溢れているような気がしてなりません。

葛飾のとらさんがご自身の鬱の事に触れていましたが、確かに私自身を

含め、かなり多くの人が鬱に苦しんでいます。

そして、その殆どが生真面目な方ばかりだという事を御存知の方は恐ら

く居ないのではないかと思います。

私は自分ではさして真面目だとは思って居ませんでしたが、周囲からは

常に真面目というレッテルを貼られていました。

その為、何とかしたいと思って努力はしてみましたが、それら総て無駄

な事だったと今になって知る事となりました。

私が鬱になった原因は虐めです。

最近では自衛隊員が虐めが原因で自殺した裁判の判決が出たというニュ

ースが流れていましたが、虐めはずっと以前からありましたが、中々表

面に出て来る事がなかったのです。

ここ数年、締めの問題が大きくクローズアップされるようなってからは

色々な処で虐めの問題が表面化して来ていますが、それはあくまでも氷

山の一角に過ぎないと思います。

私も鬱苦しんだ一人ですが、原因は先輩と上司の虐めです。

30歳を過ぎても結婚出来なかった私に対して、あからさまに、「お前

は何処かおかしいんじゃないのか?」と言った同僚もいました。

やっと結婚出来たかと思ったら、今度は子供が出来ないというだけで、

周囲から謂われのない虐めを受けました。

中には「あんた種がないんじゃないの?」と言った小母さんまでいます。

また、「お前間は下手過ぎるから俺に貸してみろ!」と言った先輩もい

ました。

仕方なく、職場の仲間と旅行に行った時は、20人近くの仲間が居る中

で、先輩から「お前何時まで子供が出来ないんだ!此処でせんずりを扱

いてみろ!」と言われた事もあります。

勿論、即座に拒否しましたが、それ以来、事ある毎にその先輩から謂わ

れのない虐めを受けました。

そんな職場にいた関係で、すっかり人間不信に陥ってしまい、10年以

上も笑う事が出来なくなってしまいました。

今でこそ、お笑い番組を見て笑う事が出来ますが、それでも皆が腹を抱

えて笑っているのに対し、私はにこりとする程度です。

それでもまったく笑う事が出来なかった時代の事を思えば随分進歩した

ものです。

上司が変わった時は特に酷い虐めに遭いました。

自分の虫の居所が悪いだけで部下である私にどなり散らしたのですから、

訳も判らずどなられている方は堪ったものではありません。

理由が解らないので、どうしてですか?と一言、言っただけで相手は益

々逆上してしまい、まったく手が付けられませんでした。

それを見ていて課長は止める事もしないで私を見殺しにしたのです。

そんな職場にいた関係で、今でも私は人間不信です。

定年になるまでは、例え雀の涙であっても退職金を貰うまでは辞められ

ない!と、必死に耐えて来ましたので、定年後の今は生活こそ楽ではあ

りませんが色々な束縛から解放され、やっと本来の自分を取り戻しつつ

あります。

本当はこんな暗い話は老いのときめきには向かないのは解っていますが、

Tじいさんのエッセイの中に「老いとき誌上で書いてくださると、読者の

中にはかならずウツに悩む人がいるはずですから、ととても励みになる

と思います。」と書いてあったので思い切って書いてみました。

Tじいさんは私の書いた、「投稿のマナー」という投稿を読まれた後、

オーナーを通してメールをくださいました。

その後、二度ほどメールのやり取りをさせて頂きましたので、今回のT

じいさんの言葉が私の胸にズシンと響いたのです。








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