源吉の女房  .



                                      桃色の越中 さん 

                   主な登場人物


そ の 3  .



昭夫は、喫茶店で2時間ほど過ごした後、目的の焼き鳥屋に入った、店内

を見まわした所、源吉はまだの様だ、取りあえずビールに焼き鳥一皿を注

文し、一杯始めていた、すると源吉がやってきた、「やあ待たせたね、だ

いぶ待ったかな」、「いえ僕も今来たところです」、「そうかそれを聞い

て安心した、今日はワシの奢りだ遠慮しないで飲んでくれたまえ」、源吉

は上機嫌のようだ、こうして二人だけの宴が始まった、今度は自己紹介す

る事となった、先ずは昭夫から、「僕は須田昭夫、当年35歳です」、今度

は源吉の番だ、何を思ったのかポケットから運転免許証を取り出し差し出

した、なるほど源吉と言う男は、実にユニークな発想の持ち主の様だ、運

転免許証で自己紹介するのは、日本広しとはいえこの源吉一人では無かろ

うか、こうして二人だけの楽しい宴が始まり、楽しい一時の時間がやがて

過ぎて行き、調度時計の針が午後8:30分をまわったころ、源吉が「此の店

は一時締めて、次へ行こう」、と言いいだした、如何やら此の焼き鳥屋は

午後9:00時で閉店らしい、会計を済ませ店をでた源吉は、薄暗い路地裏の

方向に向かったのです、もちろん昭夫も後からついて行きました、如何や

らホテルの前まで来ました、すると源吉は後ろを振り向き昭夫に向かって、

「どうだいこんな所は嫌かね」、「いえそんなことは有りません、たぶん

此処に来る事は予想してました」、「おそうか、嬉しいな、それでは中へ

入ろう」、こうして二人肩をならべ、ホテルの受付に行き、源吉がホテル

の宿泊代を支払い、部屋の鍵を受け取り、二人仲良く肩をならべ二階の部

屋へと向かったのである。



                                                     続 く 








トップ アイコン目次へもどる    「男大好き・小説」へもどる
inserted by FC2 system