源吉の女房  .



                                      桃色の越中 さん 

                   主な登場人物


そ の 4  .



部屋に着いた二人は部屋の鍵を閉めて、いきなり抱き合いディープキスを

始めた。暫らくすると、唇を離し靴を脱いで畳の上にあがった。如何やら

此の部屋は和室の様だ。目の前には布団が二組用意されていた。源吉は邪

魔だと言わんばかりに、一組を丁寧にたたんで押し入れにしまい、枕を二

つ並べて置いた。テーブルの上には、お茶が用意されていたので、お茶を

飲みながら源吉が「昭夫よ、今日から、ワシら二人は他人では無くなるの

だ、如何やら男色の世界には、しきたりが有るらしい、つまり親子になる

と言う事だ、ワシはお前の事を昭夫と呼ぶ、昭夫はワシの事をお父さんと

呼ぶのだぞ、良いか分かったか」「ハイお父さん」「中々素直で可愛いな

ー、それから親子というのはな、男色の世界では、息子は女房役、父親は

亭主役になるのだそうだ、今日から昭夫は、ワシの女房になるが、異論は

無いだろうな」「ハイ異論など毛頭有りません、むしろお父さんの女房に

なりたいです」「おっそうか、昭夫は可愛い奴だな、今日はたっぷり可愛

がってやるからな」、こうして二人は、如何やら、役割り分担が決まった

ようだ。此の後風呂に入る事となった。靴下を脱ぎ衣服を脱ぐと、昭夫が

あっとおどろいた。源吉が越中を締めていたからだ。源吉の体は小柄では

有るが程好く締まっており、メタボ腹に越中が良く似合っていたのだ。昭

夫は初めて越中を見たらしく、暫らくの間唖然として見とれていた。この

昭夫の心の中を読み取った源吉は「昭夫よ、お前も越中を締めてみるか、

父さんはな、今日は昭夫と、こう言う関係になるとは、思っていなかった

ので、越中は持ってきてはおらぬが、この次の逢瀬の時に、父さんの使い

古しになるが、それで良ければ五、六枚持ってきてやるぞ」「いえいえ、

真新しい越中など欲しくありません、お父さんの匂いが染みついてる、越

中が欲しいのですが」「おっそうか、ではこの次の逢瀬の時に持ってくる

からな」、此の後風呂場に入り、先ずは源吉が昭夫の体に、シャワーを浴

びせて、アカスリに石鹸をつけ、昭夫の体を入念に洗ってやり、再びシャ

ワーを浴びせて、湯船に入れた。其の間に自分もシャワーを浴びて体を洗

おうとした時、昭夫が湯船から上がり、源吉の体を洗うのを手伝おうとし

たが、源吉は其れを制止した。如何やら源吉は自分で体を洗うようだ。バ

スタオルで昭夫の体を綺麗に拭き取ってやり、昭夫には、パンツ一丁にな

り、まだ床入りせず、テレビでも見ているよう指示しておいたのである。

源吉は再びシャワーを浴び、湯船に入り、その後バスタオルで体を綺麗に

拭き取り、越中を締めて、風呂から上がってきた。風呂から上がってきた

源吉が「昭夫、父さんは如何やら、酔いが醒めてしまって、喉がカラカラ

だ。ビールでも飲もうと思うのだが、昭夫は如何する一緒に飲むか」、昭

夫は如何やら首を縦に振ったようだ。こうして喉を潤した二人は、いよい

よ床入りだ。先ずは源吉が右側に陣取った。今度は昭夫が左側に入った。

如何やら、夫婦(めおと)の契りの儀式が始まりそうだ。



                                                     続 く 








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