源吉の女房  .



                                      桃色の越中 さん 

                   主な登場人物


そ の 7  .



源吉達が、カラオケを楽しんでから、一ヶ月の月日が過ぎていた。最近の

源吉には、如何やら贅沢な悩みが出てきたようだ。昭夫に「お父さん」と

呼ばれるのは、喫茶店やホテル、或いは町の食堂等、他人ばかりの所です。

源吉は、親戚や知り合い、或いは友人の前で「お父さん」と呼んで欲しい

と言う、思いが出てきたようです。そこで源吉は、考えました。

「(俺には、一人娘の京子がいる、昭夫と結婚させれば、養子縁組ができ

る、そこで婿養子に迎えれば、知り合いの前にて呼ばせても、誰も不思議

がらない)」、と。

そこで源吉は、これを実現しようと考えました。そうなれば、先ず昭夫と

の二人の関係は悟られるだろう、それは望むところだ。こそこそとしてい

たら、行動が窮屈になってしまう、それなら知ってほしい。知ってほしい

とはいっても、俺たちは男色の関係だと、あからさまに口では言うまい、

そんな事を云えば、とんでもナンセンスになってしまう。人間にはカンと

言うものがある。薄々知ってもらえればいいのだ。所謂暗黙の了解という

やつだ。この二人には、結婚の話を進めるにはまだ早い、其の前に、遣ら

なければいけない事がある。先ずは京子である、京子は父親思いであり、

二人の、関係を悟られても理解するだろう、源吉は娘の性格を良く知り尽

くしている様だ。問題は女房の紀子だ。
SEXはあまり好きでは無いが、焼

きもちだけは凄い、普段は、お花の教室に通ったり、喫茶店で甘いケーキ

にコーヒーを飲みながら、友人とダベッタリするのが唯一のたのしみなの

だ。其の為に源吉は、贅沢をさせ、惜しげもなく出費しているのである。

紀子は夫に、精神的に愛されていればこそ、それだけで充分なのだ。そん

な紀子に二人の関係を悟られたら、激怒するだろう、そうなれば離婚と言

う危険性がある。そうなれば、世間から「{
60才過ぎの親父が、SEXをさ

せないから離婚といっては、あきれて物も言えねえ}」と批判されるだろ

う。それを考えると、空恐ろしい、又たった一人で始めた、理髪店を今や、

従業員7人もの店に立ち上げたのは、妻の紀子の、並々ならぬ貢献度があ

ったればこそ出来たのである。源吉は恩義を感じている、源吉はこんなつ

まらぬことで、女房を三行半にする訳にはいかない、そりゃそうだ、人情

的に考えてもできぬ。源吉は悩みぬいた末、打開策を見つけたようだ。「

(昭夫のケツの穴に魔羅を入れてみるか)」、あれっ源吉さんアナル
SEX

が嫌いだったのでは?「(昭夫が、正気の時にやったら痛かろう、そうす

ると嫌われてしまう、昭夫は確かアパートに一人住まいだったな、それな

ら夜に、眠りについた頃を、見計らって忍び込み、肛門の、括約筋が緩ん

でいる時なら、入るだろう、でもアパートの場所が分からない、この次の

逢瀬(おうせ)の時には八王子まで送っていってやるか)」、この日以来

源吉は、糖尿病が怖くって、出来るだけ、体を動かす為、電車通勤だった

が、車通勤に切り替えた。如何やら何か名案を思いついた様だ。



                                                     続 く 








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