源吉の女房  .



                                      桃色の越中 さん 

                   主な登場人物


そ の 10  .



源吉が昭夫に、養子縁組の話を持ちかけてから、一週間の月日が経ってい

た。一方源吉の自宅では、妻紀子が一泊の予定で、里帰りをしていて、娘

の京子が一人留守番をしていた。

源吉は携帯を使い、自宅に電話を入れた。「もしもし、あっ、京子か、お

父さんだ。実はな、仕事の方は店の者に任せ、父さん今日は、早く帰ろう

と思っているんだ。たまには父さんとデートして見ないか、母さんもいな

いし、京子一人で夕飯食べても、寂しいだろう、如何だ、町田駅南口で、

待ち合わせをして見ないか?待ち合わせ時間か、それなら、夕方
6:00頃で

どうだ」、こうして源吉は、夕方
5:00頃、町田駅へ向かった。町田駅につ

いた源吉は、

「おっ、京子大分待ったか?」

「私も今来たところよ」

「それなら、良かった、それじゃ何処へいこうか?、東急デパート本館の

九階に、食事が出来るところが在るな、トンカツでも食いに行くか」

こうして二人は、東急デパート九階に在る、トンカツ屋にはいっていった。

「父さんは、ヒレカツ定食にするが、京子は何にする?」

「私も、ヒレカツ定食にするは」

「それじゃ、お姉さ~ん、ヒレカツ定食二人前頼む。実はな、父さん京子

に話が有ったんだ。京子はもう
30に成るんだぞ、どうだ結婚の方は、父さ

ん心配で心配で、しょうが無いんだ」

「そうね、今んとこ当てはなし、恋人いない歴3年てとこかな」

「なに、恋人いない歴3年か、それじゃあ、ちょうど良い、父さんはなあ、

良い話を持ってきたんだ。父さんの店に来るお客さん何だが、好青年がい

るんだ。須田昭夫君と言ってな、年は
35歳、勤め先は八王子のT電気製作

所、一流の会社だ倒産の心配はない、どうだ京子会って見ないか」

「お父さんが、進めるんだから、会って見ようかな」

「おっ、有難う是非頼むよ、如何だろう、今度の日曜日に、昭夫君に町田

まで来てもらおうか、駅前に喫茶店はいっぱい在るしな、直ぐには、結婚

は決まらないし、何度かデートしてくれないか」

「ええ、そうするは」

こうして源吉は、二人を合わせる事となった。

翌朝源吉は、嬉しさのあまり、少し早めの出勤となった。何時もは、朝


8:00
の出勤だが、今日は7:00の出勤だ。よほど嬉しいのか、鼻歌まじりに、

店の掃除をすませ、
9:00開店を待っていた。

開店と同時に、携帯の着信音がなった。如何やら昭夫の様だ。店の外にで

た源吉は

「もしもし、昭夫か、如何した、散髪かそれなら、夕方がいいな」

こうして源吉は、嬉しそうに戻ってきた。やがて夕方になると、昭夫が入

って来た。会計係の小母ちゃんは、椅子を倉庫より持ってきた。店長の大

事なお客さんだと、直ぐ分かっている様だ。やがて昭夫の散髪が始まり、

「お客さん、今日は、喫茶店で待ち合わせよう」

昭夫はうなずいた。やがて店が終わり、源吉は喫茶店へと入っていった。

「おっ、昭夫待たせたな、如何だ元気か、所でな、何時も焼き鳥屋ばかり

で、飽きてしまった。如何だ白木屋でも行って見ないか」

こうして喫茶店を後にして、白木屋にはいっていった。ビールと適度の摘

みを頼んだようだ。

「昭夫、この間、話しておいた、結婚の事だが、京子から、いい返事をも

らったんだが、今度の日曜日に、町田まで来てくれ、駅前の喫茶店で、会わすからな」

こうして時間が過ぎて行き、白木屋を出た二人は、松屋で軽い食事をすま

せ、ホテルへと向かっていた。



                                                     続 く 








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