股爺さんの短歌/川柳 25                  .




狂歌(12) 妄想・朝ドラ〜ひとりよがり



  古稀爺も まだ“ひよっこ”だよ 翁が言い

 

  “鈴振り亭” 切れが悪くて 添えやる手

 

  爺の“大子” 滝の“袋だ” 四段締め

 

 

 

光陰なんとやら、歳をとりますと、時の移りが実に速い。いや子供のころは

邪念なき遊びに、過ごすその瞬間・瞬間は短く感じるも、一年一年は長かっ

たですが、歳をとるほどに暮らすその瞬間・時々は何処かしらで己を客観視

していて、どこか退屈で長く感じますが、終わった一年はあっという間に過

ぎ去って行くように感じます。

 

今年も水無月、はや折り返し点に差し掛かろうとし、例えば四月スタートの

朝ドラ『ひよっこ』も、もうワンクールが終わろうとし、これも又速すぎる

ように感じ、チョット前の時代に感じた“焦り”を超えて“諦念”をいだく

ほどです。

 

 

 

  常磐線 就職列車 あゝ上野

       今じゃ通うは 13番トイレ

 

  三男クン 可愛や抱きたや あれッ!爺は

        若専かいな いや米屋店主

 

  キューポラや 下町太陽 労働者

          ♪僕らはみんな 生きてる爺も

 

  向島 携帯ラヂオの 工場や

      大川越しにゃ 男色の街

 

  赤坂で あさはか見附 この爺は

       国会秘書に 抱かれし昔

 

  三丁目の 夕日沈みし その頃の

        爺は悶々 生物教諭に

 

  すずふり亭 客の議員や RKのP

         旦那や幇間 以降にご期待

 

  出稼ぎの 飯場の爺と 恋に墜ち

        愛の失踪 恋の疾走

 

 

 

昨年、われらが“学校”上野駅13番線ホーム脇のトイレが閉鎖され、正面

改札を入った先の弁当屋と土産屋の裏に明るすぎて、清潔過ぎる立派なトイ

レに生まれ変わりましたが、【迷惑行為〜通報・云々】の貼り紙が亡くなっ

た代わりに、少数意見に耳傾けず?“我等に迷惑な”ユニバーサル・デザイ

ンとやらの、実に陰翳を欠く、過剰照明の施設となってしまいましたねッ!

 

 

(おしまい)

2017.6.17

 










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