ひとひらの


                                         あまね さん 



(9)ゴルフ仲間



赤川は姫路市にあるパブリックコースのシニア月例競技会に参加するため

にまだ暗い朝六時過ぎに家を出た。

今日は少し暖かくなりそうだという天気予報を聞いた後、「ギターの贈り

物」のCDをかけた。

朝陽に輝く播磨平野の田園の中を走るバイパスを走り、海に向かって運転

をする。

 

 

車内に流れるギターの曲が今日のゴルフのイメージを作る助けをしてくれ

る。

 

 

「やっぱりあのショートはきちんと載せてパーを取るようにしないと何時

まで経っても上へ上がれない」

「ロングの第二打がやはり下手だから、前へ出たらいいと今日こそ開き直

ること」

 

 

やがて「さらばジャマイカ」が流れ出した。

 

 

やはりこの曲が一番いい。悲しすぎないし、激しすぎないし、軽すぎる曲

でもない。

ゴルフに行く時に限らず、通勤の時でも、この曲を聴いて助けられること

が多い。

この曲を聴くと、さらに落ち着き現在の自分を確認できるような気がする。

 

 

約一時間程かかってゴルフ場に隣接する練習場に立ち寄ると今日も一緒に

回る相手はもう練習に来ていた。

 

 

「おはようございます」

「やあー」

「今日はそんなに寒くなさそうだし、風もなさそうですね」

「今日も天気が赤川さんのゴルフの邪魔はしませんよ」

「えー、またまた。神田さん調子は?」

「昨日もよく眠れたし、朝立ちもあったし」

「あんまり大きな声で言わないでよ。神田さんの朝立ちはほぼ毎日でしょ」

「赤川さんは?」

「えーっと、今日はゴルフだっけ?」

「ドライバーがいまひとつ。何時まで経ってもうまくならない」

「原因の一つはね、あそこが立派過ぎるから。玉ちゃんが重たくて、ショ

ットが安定するはずだけど、竿の方が長すぎるからバランスが悪いんです

よ」

「赤川さんも大きいのに・・・。それにあった打ち方ちゃんと教えてよ」

 

 

赤川が十年上の神田と懇意になったのはここの月例会である。

偶然一緒になった組で、実力もそれほど変わらないし、お互い気があって

親しくなった。

何回か一緒に回った後、ある日のプレイ後の他に誰もいない風呂場でさら

に親しくなった。

 

 

「神田さん、いいものを持っておられますね」

「元気がないですよ、そちらこそ、羨ましい」

「神田さんを最初見た時びっくりしましたよ。神田さんのように上品な方

に胸毛が品よく生えているのを見て」

「そうですか」

「胸毛と縁がない者にとっては羨ましい限りですよ」

「赤川さんはまだお若いから週に一回は出されるんでしょう」

「まあ、大体・・・」

「少しだけ・・・」

湯船の中で優しく触られて赤川のものはたちまち大きくなった。

「最初に会った時から、こんな機会があったらと思っていました」

「僕もです。しかし神田さんのような立派な方に失礼があってはと」

「握って」

「立派、太い」

「上反りで形がいい」

 

 

それ以来、ゴルフが終わった後の風呂はもっぱらモーテルでということが

多くなった。

今日のプレイの後もいつものモーテルへ行く。

 

 

プレイ中は他の人も入って四人で回るのが競技会だから、そんな二人の中

を匂わせるようなことはしないようにしている。あくまでも競技会である。

 

 

朝会ってからラウンドが終わる午後三時頃まで、いわばお預け状態だった

ので、その反動でモーテルでのプレイは激しいものとなる。

 

 

お互い待ちきれず服を脱ぐのももぞかしい。

「あー、やっぱり十九ホールがいい」

「途中で触りたかった」

「キスをして」

「うーっ」

体を洗った後、ベッドで抱きあう。

69でお互いを貪る。

「お尻をつかんで」

「引き締まったお尻だ」

「今日はもう早く射きたいよ」

「僕も早く射きたい」

お互い竿の裏表も玉の裏表も舐めあう。もちろんお尻の穴も舐めあう。

「そろそろ」

お互いのものを銜え、お互いを抱きしめる。お互いの胸と腹がぴったりと

隙間なく合わさり、相手の熱くなった肉体を感じる。

さらに激しく扱きあう。

「射くー」

「おーっ」

ほぼ同時発射だった。



                                             







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