ひとひらの


                                         あまね さん 



(15)梅雨のころ



車内の冷房が少しきつかったかなと思いながら駒込の駅に降り立った和夫

は空を見上げやっぱり自然のしっとり感も梅雨空もいいなぁと思った。

 

最近は2週間ごとの日曜日に眉毛の瑛ちゃんと「駒ケン」で待ち合わせ、

とは言っても、和夫がいつも
2時間も早く「駒ケン」に着いて、新館2

のテレビ室で一人寂しく面白くない野球中継などを観て待ち、眉毛の瑛ち

ゃんは毎回午後
3時頃満面の笑顔で「お待たせ」と言って、和夫の肩をた

たいてくれる。眉毛の瑛ちゃんの笑顔を見ると、それまで和夫はそれまで

どんなにつまらなそうな顔をしていて、そんな和夫をちらっと見ている、

この前の
2週間前もちらっと見ていた眼鏡ちゃんに見られている恥ずかし

さも半分忘れてしまうが、眉毛の瑛ちゃんは、いつものように笑顔で「と

りあえず風呂へ行ってくるから」と言って風呂場へ行ってしまった。眉毛

の瑛ちゃんはすぐに風呂から戻ってくることは分かっていても、和夫には

この
10分余りがとっても長く感じて、あの眼鏡ちゃんが風呂場へ行って、

眉毛の瑛ちゃんをじっと見ているのではとやきもきしてくる。

 

風呂場から戻ってきた眉毛の瑛ちゃんは、ほんの少しだけテレビ室で休ん

だ後、「そしたら・・・」と言って、和夫の手を取って
3階の部屋へ行き、

部屋に入った途端、和夫を抱きしめ和夫の口を思いっきり吸ってくれる。


2
週間ぶりに眉毛の瑛ちゃんが強く吸ってくれるキスで和夫は目から涙が

こぼれそうと思っていると、強くさらに強く抱いてくれる眉毛の瑛ちゃん

は舌を唇から首筋に這わせ、僕の乳首を吸い、乳首の周りを噛むようにほ

おばり、脇の下まで舐めまわしてくれる。和夫はそうされると体がとろけ

てしまうのはもう良く分かっており、さらに眉毛の瑛ちゃんはわき腹、腹

へ舌を這わせ、下腹部、太腿を吸ってくれるのを待っていて、さらに金玉、

竿、亀頭へと舌を這わせてくるのに身をまかす。立ってはおられなくなっ

た和夫を抱き抱えるように眉毛の瑛ちゃんは和夫の上からかぶさり、和夫

の両足を静かに持ち上げ、和夫の秘孔に唾を塗りたくり、自分の大きく反

ったものの先端を穴にあてがい、少しずつ奥へ挿入する。「やはりこれ・

・・」と和夫はずんずんと入ってくる眉毛の瑛ちゃんを後ろで感じながら、

さらに眉毛の瑛ちゃんがしごく激しさに、もうすでに頂点に上り詰める悦

びを感じ、さらに眉毛の瑛ちゃん以外の視線で見られている恥ずかしさと

かすかに触れられた快感で一挙に上り詰め、「あぁーっーぁー」と声をも

らし放出する寸前になった。和夫の金玉が硬くなり釣り上がるのを感じ、

眉毛の瑛ちゃんは和夫と
69になり、和夫のそそり立ったものを咥えてやり、

和夫は眉毛の瑛ちゃんの金玉を咥え、眉毛の瑛ちゃんが自分のものをしご

きあげるのを助け、同時発射の体勢に入る、この前と同じように。そして

この前と同じようにいつの間にかすぐ横で寝そべっている眼鏡ちゃんが、

自分の乳首を吸ってくれていることを眉毛の瑛ちゃんは感じてさらに興奮

し、和夫もまた眼鏡ちゃんがかすかに太腿を撫でていることを感じてさら

に興奮している自分を感じた。あの時から、いつの間にか横にいる眼鏡ち

ゃんのかすかなコンタクトで、二人だけのプレイでは感じられなかったさ

らなる興奮を感じ取り、二人ともさらにさらに強く抱き合い、ほぼ同時に

「いーっくぅ」と声を漏らしてしまった。

 

同時発射をしてぐったりした二人に向かい、眼鏡ちゃんは「二人とも好き、

ありがとう」と言って他へ行ってしまった。和夫は眉毛の瑛ちゃんの見つ

め、眉毛の瑛ちゃんはそれに応えるように和夫を静かに抱いた。
3か月ほ

ど前、少しマンネリ化してきたなぁと二人とも感じていることを食事をし

ながら話して、それではと、思い切って、「駒ケン」の大部屋でしようか

という話になり、誰かに見られてのセックス、誰かに手を出されてさらに

興奮する悦びを覚え、最近はこの準乱交とも言うべきプレイにはまってし

まった。

 

ほんの少し西の空の赤みの雲を見ながら「駒ケン」を後にして、駒込駅の

近くの飲み屋で何も言わずに和夫と眉毛の瑛ちゃんは見つめあい、お互い

に拘束することは止めよう、決まり切ったセックスにとらわれずおおらか

にやろうねとこの前話したことを確認するようにかすかにお互いの手の平

を合した。

 

(おしまい)









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