買い出し




                                         新参者 さん 



終戦直後、昭夫は田舎の山村の小学生だった。米づくりの農家が多かっ

たその村には、東京の方からの買い出しが連日押し寄せていた。統制違

反のヤミ米販売は警察の目を盗んでひそかに行われていた。村中の農家

は思わぬ大金が入って買い出し景気に湧いていた。

 昭夫の家にも、毎日のように入れ替わり立ち替わり買い出し人が来て、

米だけでなく何でも買っていった。

 

 ある日、昭夫が学校から帰ってくると大きな本棚が空っぽになってい

た。

聞けば、買い出しの人に全部売ったとのこと。そこには難しい本もたく

さんあったが、「東西落語全集」とか「日本偉人伝」とか昭夫が毎日楽

しみに読んでいた本があって、それが何にも無くなったことにひどくが

っかりした。

 

 つまらないので、遊びに出ようかと、ふらふらと歩いていると、村は

ずれの親戚のおじいさんの家の近くに来た。おじいさんといってもまだ

50才ちょっとくらいの人だったが当時、小学生の昭夫から見たら充分

おじいさんだった。

 

 おじいさんの家の前に来るとそこにも30代の女の人が買い出しに来

ていた。米を売って欲しいと頼んでいるようだ。

 おじいさんは「売ってやりたいけれども、もう、みんな売ってしまっ

て、あとは自分で食べる分しか無いんだ。ごめんよ」と言って断ってい

た。

 女の人は「お願いです。家で子どもたちが食べるものが無くて腹を空

かせて待っているんです。少しでもいいから米を売って下さい」と必死

に懇願していた。おじいさんは「だめだってば」と断っていた。女の人

は諦めずになおも必死に頼んでいたが、やがて、玄関に上がり込んで、

おじいさんにすがりつくようにして、ブラウスの胸元をはだけるように

して、おじいちゃんの耳もとに口を寄せて何か囁いた。

 

 おじいさんはビックリしたような、また、何とも言えないような表情

をして、きょろきょろとあたりを見回した。昭夫はとっさに物陰に隠れ

た。

 おじいさんは女の人の手を引いて奥の部屋に入っていった。それっき

り二人とも出てこない。どうしたのだろうか。不審に思った昭夫は勝手

知ったおじいさんの家の庭に入って、二人が入った奥の部屋の窓に近づ

いてそっと覗いてみた。

 

 おじいさんのお尻が目の前で上下に動いていた。女の人が仰向けにな

っていてその上におじいさんが覆い被さって腰をぐいぐいと動かしてい

た。

 おじいさんは下半身裸で、おじいさんに組み敷かれて仰向けになって

いる女の人も下半身裸で二人の隣に脱いだモンペとズロースと、そして

おじさんの股引とフンドシが脱ぎ捨てられていた。

 女の人の白い両足が大きく広げられていて、その中心におじいさんの

お尻が上下していた。おじさんはゆっくり動きながら、女の人のはだけ

られた胸の乳房を手で触ったり、揉んだり、口をつけて乳首を吸ったり

していた。女の人は目を閉じて額にしわを寄せて苦しそうな顔をしてい

た。やがておじいさんの腰の動きが一段と速く激しくなって、止まった。

おじいさんがのろのろと女の人から離れた。

 

 おじいさんの股間のものはバナナ状に垂れ下がっていて、その先から

ぽたぽたとしずくが垂れた。女の裸の下半身が現れて昭夫は目を見張っ

た。成熟した女性の身体。むっちりした両太ももの付け根は真っ黒い陰

毛が生い繁っていて、そのまん中の割れ目のピンク色が濡れて光ってい

た。と、思う間もなく女の人は起き上がり、手早くズロースをはき、モ

ンペを身につけた。おじいさんもフンドシをしめて股引をはいた。二人

は部屋を出て行った。

 

 昭夫も急いでさっきの場所へ行ってみた。

おじいさんが米を2升量って渡し、女の人は金を払って何度も頭を下げ

て帰って行った。
   








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