恋の鐘




                                         筑紫俊一郎 さん 



【 8.病葉(わくらば) 】



 その後、小暮は相変わらず忙しいようで会えずに我慢していると渡辺か

ら電話が来た。

「週末に井坂さんの家に行きたいけど良いかな?」

「大丈夫ですよ。お待ちしています。」

 土曜日11時に渡辺を柏駅に迎えて、欅の街路樹の道を通って、途中で

寿司を買って部屋に戻った。

「井坂さん!綺麗に片付いているね。家具も趣味が良いよ。」

「ありがとうございます。ゆっくりとしていってください。」

「先にお風呂に入りますか?もう湧いているから何時でも入れます。」

「そうさせて貰うか?」と洋服を脱ぎ始めた。下着は真っ白な越中であり、

井坂は越中姿の渡辺を見て興奮して来た。

「渡辺さん!越中姿を写真に撮って良いですか?」

「良いですよ。」

井坂は前、横、後ろ姿やそれからよこからチンボを出した姿とかいろいろ

な姿をカメラに収めた。ついでに渡辺の褌を借りて身に付けて、渡辺に撮

って貰った。写真を撮り合っていると興奮して来る。

「井坂さんも一緒に風呂に入ろうか!」

「直ぐに行きます。」

 渡辺は井坂と一緒に湯船に浸り、洗い場に行くと井坂を座らせて洗って

くれた。背中からお尻に・・胸から下腹部に・・そしてチンボとアナルへ

と進むと井坂は我慢汁を垂らし始めた。井坂も渡辺を座らせて、背中・手

の先から足の指まで綺麗に洗った。

ベッドに移ると渡辺は十数年前にしたように、井坂の耳から唇、乳首、お

腹、タマタマ、アナル、そして太腿から指の先まで舌を這わせて、最後に

チンボを咥えた。井坂は息絶え絶えになって善がった。最初に経験した渡

辺の愛撫は身体に沁みついている。結局前回のように井坂は渡辺のアナル

に、渡辺は井坂の手の愛撫によって、自分の腹の上に殆ど同時に果てた。

シャワーを浴びて、買ってきた寿司を頬張った。旧交を温めるように和や

かな話をしながら、楽しく食事した。渡辺は少し休憩すると

「そろそろ帰ります。また来ますからよろしく」と言って衣服を着けた。

「もっとゆっくりとすればよいのに・・」

「いや、また来ますよ。」と言うので、駅まで送った。井坂は何か取り残

された思いが残った。

翌週の水曜日にまた渡辺から井坂に電話があった。

「今週は無理だけど、来週の土曜日に柏にお伺いしたいけど・・・」

「大丈夫ですよ。お待ちしています。」と答えた。

翌日木曜日に小暮から電話が来た。

「いーさん!ごめんね。なかなか会えなくて・・」

「大丈夫ですよ。仕事は順調ですか?」

「大分落ち着いてきました。ついてはいーさんとゴルフがしたくて、来週

の土曜日に近くの茨城のゴルフを予約したのですが、ご一緒できますか?」

「ごめんなさい。その日は都合が悪いのですよ。またの機会にお願いしま

す。」と電話を切った。その日は渡辺が来る日であった。

小暮は本来ならば今日井坂とゴルフの予定であった。井坂は都合が悪いと

言っていたから、部下を誘ってラウンドした。ゴルフをしていても井坂の

ことが気になる。井坂とラウンドしていたらもっと楽しいだろうと・・・

早く終わったので、ゴルフ場で果物を買って柏インターを降りて井坂のマ

ンションに向かった。井坂のマンションから紳士と井坂が談笑しながら出

てきた。時々見つめ合って、紳士が井坂のお尻を時々触っている。小暮は

“いーさんの新しい恋人かな?”と二人を見送って、そのまま井坂のマン

ションに着いて、の部屋の前に名刺に“留守なのでお土産だけ置いて行き

ます。”と添えてマンションを後にした。

柏インターからの帰途、“仕事が忙しいから会えなかったので若い井坂は

我慢できなかったのではないか?”とも考える。でも、それ以上に自分に

魅力がないのであろうと思った。確かに一緒に楽しそうに歩いていた紳士

は男前であるし、小暮が見ても魅力的である。ずっとそんなことを考えて

いると井坂から電話が来た。

「出かけていたのでお会いできなくて残念です。お土産ありがとうござい

ました。」

「今日はどちらにお出かけでしたか?」

「都内で古い得意先の人と食事してきました。」

「そうですか?またの機会にゴルフをするのを楽しみにしています。」

そんな電話をしている内に自宅に到着した。

「あなた!食事はどうなさる?」との問いに

「済ませたから要らない。酒とつまみだけ部屋に持ってきてくれ」と言っ

た。

一人で酒を飲みながら井坂とのことが思い出していた。赤とんぼの出会い、

一緒に那須にいった新婚旅行のゴルフと泊まり、そしてホテルや井坂のマ

ンションでのSEX・・・楽しい思い出である



                                                  続 く 









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