マール爺と忠犬ブブの華麗な旅



                                         KE爺さん 



(3) 松島にて



『松島や〜 ああ松島や 松島や』

ここは日本三景の一つ「松島」です。有名な「鐘島」(かねしま)の見え

る見晴らし台で大声をあげているのは、我がご主人様の「マール爺」です。

「平成の光源氏」と言われる「マール爺」は、愛しき爺様を訪ねて日本国

内はもとより世界各国へと旅を続けているのです。

私の名は「ブブ」、いつもマール爺と行動を共にし、いつしか「忠犬ブブ」

と呼ばれるようになりました。

 さて、『松島や ああ松島や 松島や』は誰の句かご存知でしょうか。

「松尾芭蕉」の句とお思いでしょうか?いいえ!答えは「ブーッ!」です。

江戸後期の狂歌師「田原坊」の作った「松島や さて松島や 松島や」が

変化したものと伝えられています。

「おくのほそ道」の旅へ出た芭蕉は、ここ松島へ立ち寄りましたが、

俳句を残しておりません。あまりの美しい風景に絶句し、俳句はとうとう

詠むことができなかったと言われていますが、真偽のほどは定かではあり

ません。

 ところで、マール爺の今日のデートのお相手は「曾良爺」(そらじい)

と申します。昔、愛し合った曾良爺ですが、こうして再会するのは10年

ぶりになるのです。

曾良爺には、悲しい思い出があります。5年前のあの東日本大震災で、最

愛の奥様を津波に奪われてしまったのです。

マール爺は、消沈している曾良爺をなんとか励まそうと、はるばる東京か

らやって来たのです。落ち合い場所は、あの「鐘島」の見える見晴らし台

です。

突然、「ミャーオッ!ミャーオッ!」と白い鳥が頭上をかすめて飛んでい

きました。するとその鳥に導かれるように、松林の向こうから曾良爺がや

って来たではありませんか。

「やあ曾良爺ッ!しばらくぶりッ!」

「マール爺ッ!元気そうだねッ!」

二人は懐かしそうに抱き合い、今にもキスをしそうになりましたが、グッ

と我慢をしました。

「おやッ、ブブも元気そうだねッ!こっちへおいでッ!」

私がシッポをふって駆け寄ると、曾良爺は私を抱き上げ、強く抱きしめて

くれました。

「ウフフ〜ン!」

私はなんだか感じてしまいました!

マール爺が曾良爺に聞きました。

「あのミャーオッと鳴く鳥は、なんという鳥なのかね?変わった鳴き声だ

ね!」

「アハハッ!あの鳴き声はウミネコですよッ!あの鳴き声のように、今夜

はたっぷり泣かせてあげるからね!」

この美しい松島の風景に似合わないおしゃべりをしながら、ホテルへ向か

う二人の足取りはだんだんと速くなっていきました。

 

 松島湾を見下ろす白い大きなホテルの一室で、シャワーを浴びた二人が

ベッドの上で抱き合っています。

「ああ曾良爺、逢いたかったッ!」

「マール爺ッ、わしも待っていたよ!待ちくたびれたよ…」

曾良爺の言葉が終わらないうちに、二人の唇は、ブチュッと合わさりまし

た。

「ウングッ、ウングッ、ウングッ!」

もう二人は無我夢中です。私の入りこむ余地は、全然ありません!ベッド

の上で、しばし観戦です。それにしても、二人ともますます肥えてきて、

まるでジュゴンが海中で戯れているようです。とても癒される眺めです。

マール爺は「ウケ」、曾良爺は「タチ」、今日はどんな展開になっていく

のでしょうか。

曾良爺は、まず得意の「指技」(ゆびわざ)で、マール爺の菊座を攻めて

います。その昔、「ゴールド・フィンガー」と呼ばれていた曾良爺です。

そのすばらしい「指技」は、どんなにたくさんの爺様たちを喜ばせ、夢中

にさせ、そして泣かせてきたことでしょうか。

論より証拠!マール爺は、曾良爺の指技に、口をパクパクさせながら、せ

つなそう泣いています。

「ミャーオッ!ミャーオッ!ミャーオッ!」

まるで先ほど空を飛んでいた「ウミネコ」の鳴き声です。

マール爺の頭の中に真っ青な空が広がり、マール爺は風に乗って悠々と気

持ち良さそうに飛んでいるにちがいありません。

やがて曾良爺は、マール爺の右側の乳首に吸い付いていきました。そこは

マール爺の一番敏感なところであることを、ちゃんと覚えていたのです。

私ブブも、このどさくさにまぎれて、マール爺の左側の乳首をペロペロと

なめてみました。マール爺の乳首は、まるでサクランボのように赤くふく

れ、今にもはちきれそうになっていました。

「ミャーオッ!ミャーオッ!ミャーオッ!」

マール爺はのけぞりながら、またしても「ウミネコ」の鳴き声をあげまし

た。

曾良爺は、今度は寝ているマール爺の両腕を、バンザイしたときのように

頭の方に移動させました。

そして突然、口を大きく開けてガバッと、マール爺のわきの下に噛みつい

たのです。噛みついたと言っても、もちろん甘噛みです。そして舌先を立

てて、レロレロとわきの下をくすぐりました。

これぞ曾良爺の得意技「ジジ殺し」ですッ!

「アフッ、アフッ、アフーッ!」

マール爺は身体をよじって悶えました。

そした息絶え絶えになって言いました。

「曾良爺、早く入れて、入れてくれーッ!私の尻の細道に、あんたの元気

なソレを入れてくれッ!」

曾良爺のジュニアは、先ほど飲んだ「シアリス」の効果で、まるで高校生

のようにいきり立っているではありませんか。

「マール爺、久しぶりだ、もっとゆっくりと楽しもうよ!」

曾良爺が、マール爺の耳元でそっとささやきました。

するとマール爺は、曾良爺のジュニアを優しく口に咥えたのです。今度は、

マール爺の逆襲です。

昔「ハニー・マウス」と言われたマール爺の口技(くちわざ)は、相手の

どんな爺様でも、3分間で昇天させてしまうのです。口にも名器があるの

です。

「オウ、オウ、オウッ!マール爺、そのへんでストップだッ!」

曾良爺が声をあげたのは、ちょうど2分50秒の時でした。

「フーッ!危なかったッ!よーしッ!そろそろ尻の細道に突撃じゃ!」

曾良爺は自分のいきり立つジュニアを、マール爺の菊座にあてがいました。

「ムニュッ、ムニュッ、ムニューッ!」

ジュニアは、難なく尻の細道に埋没していきました。そして曾良爺はゆっ

くりとピストン運動を開始しました。

「ミャーオッ!ミャーオッ!ミャーオッ!」

またもマール爺はウミネコの鳴き声を発しました。

そして息遣いが激しくなってきました。

曾良爺もよくぞそんなにエネルギッシュに動けるものだと感心するほど、

激しく腰を打ちつけました。

そしてとうとうマール爺が大声で叫びました。

「曾良爺よ ああ曾良爺よ 曾良爺よ」

すると今度は曾良爺が大声で叫びました。

「マール爺 ああマール爺 マール爺」

アララッ!二人とも「五七五」で、同時に昇天してしまいましたッ!

(おわり)









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