マール爺と忠犬ブブの華麗な旅



                                         KE爺さん 



(6) オランダにて



「老いのときめき」ファンのみなさん、こんにちは!私はマール爺と一緒

に暮らす「忠犬ブブ」と申します。

今回はマール爺と共にオランダへやって来ました。ここはオランダの観光

地として有名な小さな村で、あの有名な風車がたくさん見られるところで

す。今日は、この村のシーボルト村長にお会いし、いろいろと村の歴史を

お聞きしたところです。

ところで、この小さな観光地を紹介してくれたのは、あの「ゴールドフィ

ンガー」とやらを駆使し、かわいい爺様達をたぶらかすという悪名高き

「KE爺」なのです。

驚いたことに、そのKE爺がなんとこの村の「名誉村民」になっていたの

です。

 さて、オランダは英語ではネザーランド、オランダ語ではネーデルラン

ドと言いますが、その意味は「低地の国」ということだそうです。国土の

三分の二が海抜より低く、暴風が来るたびに海水が流れ込んでしまいます。

そのために堤防を造りそれを防ぎ、また内陸に入ってしまった海水を海に

排水する動力として風車が建造されたのです。まだエンジンが発明されて

いませんでしたので、風力を利用するしかなかったのです。もちろん風車

は、製粉などの工業用に使われたり、灌漑用水にも利用されています。現

代では、観光用としてもとても役立っているのです。

海水の侵入を防ぐため「堤防」が造られました。オランダの首都アムステ

ルダムや第二の都市ロッテルダムの「ダム」は、「堤防」という意味だそ

うです。

では、どうして「KE爺」が名誉村民になったのか、マール爺がその訳を

シーボルト村長にお聞きしました。シーボルト村長の話は次のようなもの

でした。

今から50年ほど前、若き日本人が観光でこの村を訪れました。そしてま

だ若かりしシーボルト村長と出会い、二人は恋に陥ったそうです。その日

本人が若きKE爺だったのです。

この村も海抜より低く、村の外側は堤防で囲まれていたのです。KE爺が

一人で散歩をしている時、その堤防の一カ所に小さな穴が開き、海水が村

の中へと少しずつ流れ込んでいるのを発見したのです。驚いたKE爺は、

とっさにズボンとパンツを脱ぎ棄て、腹ばいになってその穴に自分の小さ

なチンポを挿入したのです。いつもの習性が、とっさにそのような行動を

とらせたようです。

この行動が海水の侵入をストップさせ、さらに堤防破壊の危機を食い止め、

村の安全を守ることになったのでした。

恋人のシーボルトが捜しに来た時には、KE爺はすでに気を失い、瀕死の

状態だったそうです。しかし、シーボルトの手厚い看護により、やがて元

気を取り戻したのでした。

この勇敢な行為により、KE爺はこの村の名誉村民になったのです。

その栄誉をたたえ、村ではKE爺のモニュメント(記念建造物)を造りま

した。

さて、「老いのときめき」ファンの皆さん、ここでちょっと目を休めて、

「老いのときめき」の「目次」のページの「挿絵」を、もう一度ご覧くだ

さい。

一枚目の挿絵です。

      

今しも、マール爺とシーボルト村長が、のどかな村の道を歩いて、そのモ

ニュメントを見物にやってきました。左側に風車が見えますでしょう?そ

の風車の「塔」を、よ〜くご覧ください!何に見えるでしょうか?「偉大

なるチンポ」、これがKE爺をたたえるモニュメントだったのです。

マール爺が思わずため息をつきました!

「オーッ!巨大なるチンポッ!」

そして続いてつぶやきました。

「過大評価過ぎるぞッ!」

シーボルト村長は懐かしそうに声をあげました!

「我が懐かしきウタマロッ!いやウママロッ!」

私ブブもモソモソと言いました。

「確かKE爺は「中の中」と言っていたはずだが、でか過ぎ…」

こうしてマール爺とシーボルト村長は、ホホを寄せ合いながら、うっとり

と風車を眺めていました。そして、なにかモヤモヤとした感情がフツフツ

湧き上がってきたのでした。

ところが、マール爺は突然、現実的な事を言いだしたのです。

「ああ、お腹が空いたッ!ねえ、お昼にしないッ?」

するとシーボルト村長が言いました。

「じゃあ、ソーセージねッ!」

私ブブもソーセージが大好きなので、賛成しましたッ!

二人は、ホテルへ向かって、今来た道を戻りました。

シーボルト村長は、歩きながら、次のような話をしました。

「私の祖先は、長崎の出島にいた医師のシーボルトなのですよ。シーボル

ト医師はオランダ人と思われていますが、実はドイツ人なのです。これは

本当の話なのです。かねてから日本に憧れていましたので、オランダ人を

よそおって出島へ入ったのです。」

するとマール爺が、叫びましたッ!

「ああ、それでソーセージとおっしゃったのですね!さっそくビールで乾

杯しフランクフルトソーセージを食べましょうッ!」

私ブブもそのつもりでホテルの部屋へ入って行きました。

「ちゅぷッ!ちゅぷッ!」

私はビックリして見上げましたッ!マール爺ったら、シーボルト村長のフ

ランクフルトソーセージを、無我夢中でむさぼっているではないですかッ!

           

「アレ〜ッ!」

私は開いた口が塞がりませんでしたッ!

(おわり)









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