目覚め




                                         新参者 さん 



 戦後の高度成長時代、隆男は中卒で集団就職で東京に行った。小さな

お店で3年前に来たという先輩が一人いて、その先輩と六畳の部屋に寝

ることになった。朝早くからから夜更けまで働きづくめでくたくたにな

って寝床に入ると泥のように眠った。

 

 何ヶ月か過ぎて夏の夜だった。夢うつつで何かえもしれない感触と官

能に襲われて目が覚めた。先輩が隆男の股間のものを握ってしごいてい

て隆男のそれは怒張していた。

 

 「・・・・」隆男は驚いて逃れようとした。先輩は隆男をしっかり抱

きしめて離さず

「隆男ちゃん、気持ちいいだろう。お前が毎晩一人でやってるのを知っ

てるんだ。」

 事実、疲れ果てていても年頃の隆男は毎晩のようにオナニーをしてい

た。

 意識的には嫌悪感でいっぱいだったが、隆男の官能はそれとは関係な

く刺激されてペニスは怒張して、とうとう我慢できずにどくどくと激し

く精液を放出した。

 先輩は無言のまま優しく抱きしめた後、みんなきれいに拭いてくれて

「お休み」と言って自分の布団に戻った。隆男は生まれて初めてのこと

に呆然としてなかなか寝付かれなかった。

 

 それから毎晩のように先輩の行為は続いた。嫌で嫌でたまらなかった

隆男だが、一週間、十日と続いているうちにいつしかそれを待つように

なり、快感を得るようになった。

 

 それを察した先輩は、今度は自分の勃起したものを隆男ににぎらせて

しごくように要求した。達男はそれをしごいて、先輩のそれがだんだん

熱く脈打ってきてやがてビューッと精液を吐き出した時は自分のもはち

切れそうになっていた。やがて先輩とお互いのものをしごきあうように

なった。息を合わせて同時に放出する快感に酔いしれた。

 

 そのうちに、今度は口で吸われることを教えられ、これまたのめり込

んだ。シックスナインでお互いのをなめたり吸ったりしごいたり、毎晩

の楽しみのひとときを過ごしてから眠った。








トップ アイコン目次へもどる    「男大好き・小説」へもどる
inserted by FC2 system