村の風習




                                         新参者 さん 



東北の山村に生まれ育った綾子は、20才で隣村の農家の長男との縁談

が決まった。当時は本人の意思とは関係なく親とか親戚の間で決まるの

が普通だった。

そして、綾子の初めての男は夫ではなく、仲人だった。当時、綾子もそ

うだが嫁入り前の女性はみんな処女だった。そして結婚前にその女性に

男女関係(セックス)を教えるのは仲人の役目だった。仲人は村の長老

が交代でつとめていた。

 

 結婚式の一ヶ月ほど前、その日がきた。綾子の家では客間に新調の寝

具を敷いて仲人を迎えた。仲人は両親と懇談し、軽くお酒を飲んで、儀

式は始まった。

 白装束の寝間着姿で迎えた綾子はコチコチに身を固くしていた。仲人

が近づいて「心配しないで、楽な気持で、力を抜いて」などと言いなが

ら綾子の寝間着に手を掛けた。がたがた震えた綾子はそれ以後のことは

何も覚えていない。

 

 胯間に激痛が走って気がついた。いつの間にか全裸にされていて仰向

けの綾子の上に仲人が覆い被さってゆっくり動いていた。胯間に何かが

つまっていて仲人が動く度にそこがキリキリと痛んだ。やがて仲人の動

きが早くなった後、ピタリと止まった。

 しばらく息を整えていた仲人はやがてのろのろと綾子から離れて衣服

を付けて部屋から出て行った。

 間もなく母が部屋に入ってきた。茫然自失している綾子を優しく抱き

しめた。綾子の胯間からは鮮血が流れ出ていた。母はそこをきれいに拭

いてくれた。

 

 結婚式は夫の家で行われた。当時はそれが普通だった。新婚旅行に行

くなどということもなく夫の家で新婚初夜を迎えた。若い未熟な夫は性

急に事を急ぎ、綾子は一ヶ月前の仲人のときを思いだして身体が硬直し

た。綾子の太腿に一回射精した後、再び勃起した夫は悪戦苦闘の末、明

け方になってようやく綾子と結合した。

 以後、夫は毎晩のように綾子を求めたが、前戯もなく、いきなり挿入

して動いて吐き出して終わりというセックスだった。胯間の痛みは無く

なったが綾子は夜の夫婦の営みが好きになれなかった。仕方なく身体を

開いていた。

 

 秋の取り入れが終わると夫は東京へ出稼ぎに行った。当時のその地方

では、冬場の降雪期は若い男性は皆、関東か関西に出稼ぎに行くのが普

通だった。春の雪解け期、3月末か4月上旬に帰ってきて、また農作業

を始めるのだった。

 

 綾子は義父母と3人暮らしになった。夫が出稼ぎに出て半月ほど過ぎ

たある夜、綾子は何か重苦しい雰囲気で目が覚めた。誰かが綾子の布団

に入って綾子にのしかかっていた。びっくりして声も出なかった。

胸を揉まれ、乳首を吸われ、裾をまさぐらて・・・・それが義父だと分

かった。あまりのことに動転して何が何だか分からないうちに腰巻きを

脱がされ、挿入された。

上になって激しく動いていた義父がうめき声とともにぐったりと綾子の

上に突っ伏した。はあはあと喘いでいたが、やがてのろのろと綾子から

離れてふんどしを締めて出て行った。

 

 一睡も出来なかった綾子は、朝、義父母と顔を合わせるのが怖かった。

が、二人ともいつもと変わらない笑顔で挨拶して、綾子は狐に包まれた

ようだった。

 それから10日ほど後、また夜中に義父が綾子の布団に忍び込んでき

て、先日と同じことが行われた。そして半月ほど後にまた・・・・当時

の田舎の家では部屋に鍵を掛けるようなことなど考えられないことで・

・・なすすべもなかった。

 

 小正月の1月半ば、里帰りで実家に行った綾子は思いきって母にその

ことを打ち明けた。涙ぐんでその話をじっと聞いていた母が、やがて綾

子の手を握って言い聞かせるように静かに話した。
この村ではそういう

ことが普通に行われていること、そして、実は母自身も夫の父{義父・

・・綾子の祖父)に同じことをされてきたとのことだった。衝撃だった。

 

 婚家に戻った綾子は、その後、10日か15日置きに忍んでくる義父

に、あらがわず、諦めて、なされるままに行為の終わるのを待つように

した。

 そんなことが何度か続いたある夜、いつものように義父が綾子の上で

律動をしていたとき、綾子は急に胯間に何とも言えない快い官能がこみ

上げてきて、それが段々ふくれあがり、やがて一気に脳天に突き抜ける

ような快感に襲われて、思わずうめき声を上げて義父にしがみついた。

腰が痙攣した。生まれて初めて女の喜びを知ったのだ。

 

 それからはいつもクライマックスを感じるようになり、義父の来るの

を待つようになった。昼間、義母の顔を見るのが何となく面はゆくなり、

また、義父に対する態度が義母に感づかれないように気をつけた。義父

母は全く何も変わらない態度だった。

 義父の来ない夜、今夜あたりは義父が義母を抱いているのではないか

と思ってジェラシーを感じたり、一人であそこをまさぐって濡らす夜も

あった。

 

 雪が消えて春4月、夫が出稼ぎから帰ってきた。

その夜、夫が求めて来た。綾子は義父とのことが気になって、恐る恐る

応じていたが、夫の律動に官能が走り、声を上げてのけぞった。夫は綾

子の反応にびっくりした。

 その夜は3度交わった。以後、毎晩のように夫婦の営みは行われ、綾

子はいつも絶頂を迎えて終わった。綾子は夜の営みが楽しみになった。

 

 不思議なことに、夫が帰ってきてから義父は夜、忍んでくることもな

くなったばかりか、昼も全く何事もなかったように振る舞っていた。

 

 また半年が過ぎ、秋の取り入れが終わると夫は出稼ぎに出た。そして

また、前年と同じように義父が忍んできた。綾子は歓喜の声を上げて痙

攣した。

 綾子は夏場の半年は夫と、冬場の半年は義父との夜の過ごす生活とな

った。

 そして綾子は身ごもった。翌年2月、男の子を出産した。

 

 その子が夫の子か義父の子か綾子は悩んだ。前年3月末、夫が出稼ぎ

から帰って来るという前夜、義父が綾子の寝室に忍んできたのだ。翌日、

夫が帰ってきてその夜も当然性交渉をした。その月の生理が無く、つわ

りが始まり、お医者さんに行って出産予定日を告げられた。義父と夫と

続いて関係したあの頃が排卵日で授精した可能性がある。この子が果た

して夫の子か、義父の子か、綾子は頭を抱えることになった。

 赤ちゃんはすくすくと成長して可愛い顔は夫にも義父にも似ている。 








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