最後の恋を求めて




                                         筑紫俊一郎 さん 



【 17.いろは坂

(最終回)



 日光は先ずは中禅寺湖から竜頭の滝へ。滝を背景に写真を撮り合い、茶

店で晉一はトコロテン、正一は抹茶を飲みながら休んだ。そして久しぶり

の華厳の滝へ。

「晉一!凄い水量だね。雨が多かったからかな?」

「違うよ!兄ちゃん。ダムの水をコンピューターで制御して流しているん

だよ。雨の量は関係ないよ」と晉一が教えてくれた。

正一は華厳の滝をじっと見ていると、「人生不可解なり」と自殺した藤村

操を思い出しながら、感慨に耽った。正一にとっては「人生が予測できな

い幸せがあることが素晴らしい」と思うが、それが「私が凡人である証拠

かな?」とも思う。

昼は「清流の店」の看板に魅かれて入った。店の庭には清流が流れて、岩

魚が放流されており釣りもできる。二人は蕎麦と岩魚の焼き物を注文。

「兄ちゃん蕎麦が美味しいね。」

「晉一、岩魚も上手いよ。何とも表現できない位美味しいよ」とお互いに

顔を見て笑顔で話しながら食事した。

レストランで食事をしているカップルで、殆ど会話のないのは夫婦、笑顔

で会話をしながら食事しているのは恋人同士と言われるが、まさに二人は

カップルの昼食である。

午後からは東照宮へ。駐車場から陽明門へと歩いて、陽明門は修理中だが

一部覗くことができる。修復された部分は素晴らしい色彩を見せていた。

眠り猫から鳴き龍までゆっくりと東照宮を見て回る。

 3時になったので一路奥日光のホテルに・・・・晉一の予約した部屋は

スイートルームのような立派な部屋であった。部屋のベランダに家族風呂

があり、正一の家屋全部よりもはるかに広い部屋である。玄関・天井・襖

も見事である。先ずは1階の大浴場に入る。露天風呂の眼下に鬼怒川の流

れを見、去年の台風で崩れ落ちた建物を見て、ゆっくりと会話しながら温

泉を楽しんだ。好きな人と一緒だと、些細な話題も楽しいものである。今

日の日光の話、昼食の話と尽きることはない。「兄ちゃん!そろそろあが

りますか?お腹空いてしまった。」と言われるまで正一は晉一と一緒にい

る幸せを噛みしめていた。

 豪華な夕食を済ませて部屋に戻ると「晉一!部屋の露天風呂に入ろうか

?」

「そうだね。二人だけで入りましょう!」と温めの露天風呂に入った。

「兄ちゃんとこうして二人だけの時間は幸せだね」と正一にキスを求めた。

正一も晉一を抱きしめてキスをしながら晉一のアナルを愛撫した。二人の

愛情で温泉もことの他温まる。

 ベッドに入ると晉一から正一の身体を愛撫して来た。上になってキスを

して、乳首、お腹、タマタマ、アナルと愛撫する。正一はじっと目を瞑っ

て快感を味わっている。晉一は愛する人の身体の全てを愛おしいと思う。

乳首もチンボもアナルも・・・・その内に正一は愛撫されながら晉一の乳

首・チンボ・タマタマ・アナルを触って来た。晉一は思わず善がり声が零

れてしまう。「ああ!兄ちゃん!幸せだよ!」「兄ちゃんも気持ち良いよ!

幸せだよ!晉一のチンボもどんどん我慢汁が出ているよ!」と興奮して来

る。正一は晉一のアナルに入れて一つになりたいと思った。我慢できない

ほど興奮して晉一の上になって、ゆっくりと亀頭を晉一の身体に埋没させ

ていった。そのままじっとお互いの目を見つめ合って、目だけで暫し会話

する。「愛している!「「私も愛している」と・・・正常位から後背位・

松葉崩しと10種類以上の体位で楽しみ、最後は騎乗位に・・・・お互い

に見つめ合いながら乳首を愛撫して、晉一はどんどん登りつめて激しく動

いた。正一はもう我慢の限界に来ていて、「晉一!兄ちゃんはもう我慢で

きないよ」というと、晉一も「兄ちゃん!私も我慢できない!イクー、イ

クよー あーーーー」と正一の腹の上に夥しい量を吐き出した。今日晉一

の食べたトコロテンである。

愛する人と一緒に時間を共有できる幸せ、愛されながら生きている幸せ、

そしてお互いに快感を共有できる幸せ・・・・きっと今夜も遅くまで二人

の喘ぎ声が部屋に響くと思われる。

 正一は晉一との恋を「最後の恋として、人生を共有したい」と思ってい

る。
70近くなって、新しい恋に毎日ウキウキしている。一方晉一は「今の

愛する人がいる幸せ、愛されている幸せが何時までも続いてほしい」と思

っている。まだ、この世界は初心者だが、こんなに心を許し合ってお付き

合いできる人は少ないと思う。出来たら兄ちゃんとずっとお付き合いした

いと思う。

 

 男と男の恋は男女の恋と違って打算がない。あたかも10代のような純

真な恋である。正一と晉一の恋路はこれから新しく道を開拓していくに違

いない。時には山があり谷もあるであろうが、二人がお互いに相手を大切

にしていったらきっと生涯助け合っていけそうである。

 これからの二人の恋路をまた皆さんにご報告できるように頑張ります。



                                                  終わり 







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