先生と栗蔵 (その3)     .


                                     花栗 さん 



 それは、先生というより、品の良いお爺さんが、子供のように、親父

に抱かれて湯船に浸かってる姿であった。

栗蔵は、膝に抱きかかえるようにして、先生の肩に湯をかけている。

もう一方の手は、腰を抱いて腹に添えている。その手を、ユルユルと先

生のマラに伸ばす。

子供のちんぽを摘まむといった様子だ。皮を剥いて、指先で洗ってやる。

先生はじっと抱かれたままだ。抱っこされてるように。ときおり、乳首

も摘ままれて…。

 

 やがて、湯船から抱きかかえるようにして先生を出すと、栗蔵はほん

とに父親のように首筋から耳の裏、脇、胸、腹と足の指まで丁寧に小ま

めに洗ってやるのだった。

 そして、シャボンをつけた指で、先生の無防備な尻の穴に、初めはク

ヌクヌと入口を洗うように指先を出し入れしていたが、そのうち「にゅ

るり」と、人差し指の根元まで一気に入れたのである!

「ううっ!」

と、さすがに先生は痛みに声を漏らして、顔をしかめた。

「痛かったか。」

栗蔵は、その入れてる指を動かしはせずに、先生の辛抱している顔を見

ながら、しばらくそのまま膝に抱いてる恰好をしていた。

ちょうど膝に抱いた下から、金玉の前から手をくぐらせて指を入れたの

だ。

じっとしたまま、ささやくように声をかける。

 

「痛かったのう。ちょっと辛抱するんやぞ。のう。」

 

何か声のトーンまで、子供に言うように変えて優しくなった栗蔵であっ

た。

子供か、可愛いお爺さん化した先生は、親の許しを待ってるように、た

だじっとしている。少し不快感も伴いながら、堪えている。

その横顔を、様子を覗き込むようにして、栗蔵は指を動かし始めた。

シャボンを付けた指はよく滑る。菊門に泡を立てて、太い人差し指を出

し入れする栗蔵であった。

指一本とはいえ、何も経験のない先生には堪らなく苦痛であったろう。

ただただ栗蔵のされるままに、必死になって堪えてるふうであった。

 栗蔵は、突っ込んだ指を、腸壁をゆっくりとなぞるように、「くぬり

クネクネ」と、「ぬくぬくプヌプヌ」と、指先で柔らかな感触を楽しむ

のであった。

 

 しかし、必死に我慢していた先生も、栗蔵の太い指の出し入れに、や

がて不快感を通り越して、もよおして来たのだった。

栗蔵はすぐに察して、「行っておいで。」と、トイレに行かせた。

ニコリとも、ニヤリともつかぬ笑みを浮かべて。

 そして、戻って来た先生をまた股の間にして、湯船に、抱っこして浸

かった。

「うんこ、うんとして来たか。うん?」

 

笑わすシャレのつもりかどうなのか知らないが、ほんとにもう先生に対

する気持ちでは無かったろう。

そうしてまた先生の尻の穴を「マッサージしような。」と、揉み解すよ

うに、回しながら指先を抜き入れするのであった。

 先生は、トイレで排泄しながら、遠い遠い記憶を甦らせていた。

すっかりと忘れきっていたのに、栗蔵の指によって、思い出した出来事

があった。

それは、幼い頃の、父親の指の感触であった。

何をして、父親に触られていたのかはわからないが、恥ずかしい思いを

して父親に見てもらったことがある…。

ただ、それだけのことであったが、恥ずかしかった記憶と共に、だんだ

んと鮮明に思い出されたのであった。

 それと、どういうことなのか、こうして栗蔵と居るうちに、妻を知っ

てる栗蔵に変な、説明の出来ない「愛しさ」が生まれて来るのだった。

 

「今夜は、おまえは智子になるんだよ。」

 

と、そう言われてその意味がすぐにはわからなかったが、嬉しい気持ち

が湧いて来るのだった。

まるで今もう自分は智子になりかけてるような錯覚を覚えて、栗蔵に身

を委ねるのだった。まだ何も知らなくて…。

あれほど抱いた恐怖と不安が今、安らぎと、父親のような信頼へと変化

していた。

栗蔵に先生は、まるでもうマインドコントロールされて、自分を失って

しまってる状態であった。

咽かえった栗蔵のマラに、妻の顔が浮かんだときからそれは徐々に変化

していたのだろうか。

 

 やがて、風呂から出ると、栗蔵はまたビールを開けた。

キューッと一杯飲み干すと、先生にも勧めた。

そして、あまり飲みたがらない先生を膝に抱くと、強引に口移しで飲ま

せたのである。

「智子のキスの味がしたぞ。ワッハッハッハッハッハ。」

 

そう言われて、何だか恥ずかしい中に、嬉しい気がしてくるのであった。

 膝に抱かれてる先生の股からは、伸びきってる先生の金玉をかすめて、

栗蔵のマラがそれを掻き分けた。

大きなカリをピカピカさせて、そそり立っている。それが柔らかな尻を

くすぐるようにかすめる。

先生の、まだ湯の温もりのある、柔らかな桃色した尻を…。

「もっと飲め。もっと飲め。もっと飲んで酔った方が楽じゃぞ。」

 

 栗蔵は、何が楽なのか説明もせず、有無を言わさず、赤ん坊を抱く仕

草で腕に頭を載せると、顔を覆った。

ビールをいっぱい含んだ口を、先生の口へ荒々しくも零さぬように、「

ぶぼ」と注いだ。それを先生は「ごくごく」と飲んだ。飲まざるを得な

かった。

 やがて、ほろ酔いになって来て、栗蔵はもうしたくてしたくて、早く

先生を抱きたくて仕方なくなっていた。

 咽ているのに、もう一度口移しでビールを飲ませ切ると、裸の先生を

抱きかかえ、そして布団に四つん這いにさせた。まるで雌猫でも諭すよ

うにして…。

そして、従順ながらも、再び不安を抱き始めた先生に、優しく言うので

あった。

 「いい尻をしている…。ゆっくりゆっくり教えてやるからのぅ。怖いこ

とはないぞ。辛抱するんじゃ。いいな。」



                                                     つづく 




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