俺と褌


                                         六褌(ろっこん) さん



 


 褌への憧れはもの心ついた頃から、戦後4、5年の当時近所の爺さん

が毎朝越中一丁で日の出を拝み(この爺さんは冬を除いて殆ど越中で暮

らしていたように思う)、鳶の頭が日焼けした身体に六尺締めての仕事、

又昼一番の銭湯で、背中一杯の見事な彫り物に白の六尺その筋の親父。

夏の夕涼みは浴衣に褌で縁台で将棋の親父たちに胸をときめかせていた。

中・高時代は神田の本屋で「風俗奇談」の巻末褌SM小説をタチ読み。

しかし、大学卒業後は硬いサラリーマン。30代後半、生来の男好きと

褌への憧れでこの世界を知り、上野、浅草、新宿、池袋更には武蔵小山、

横浜などの褌バーを飲み歩き開放感と褌の素晴らしさを楽しんだ。

仕事が本部に転勤になり、学生時代以来の神輿を六尺法被で担いだ。天

気も良く法被も腰に巻き尻も丸見えの六尺一丁で街を闊歩、この開放的

爽快感に取りつかれ祭の後六尺法被姿で家内と飲みにいって、「褌は最

高の男の下着だ」と言ったら下町育ちの家内も「気に入ったら褌にした

ら」とさらりと返って来た。

翌朝から勇んで家内と作った六尺を締めて出勤。以後十数年六尺常用(

通勤、病院、旅行も勿論、パンツは自然消滅)50歳半ばに椎間板ヘル

ニアが酷く以後は楽な越中常用に変更。(衣類は家内がデパートなどで

買ってくる)締めてみれば越中は越中の良さがあり、これまた気に入っ

ている。

・締め付けが無く、通気性もよく、爽快感と健康に良い

・風呂では手拭の代わりに着けていた越中を使用。褌は洗濯機よりは手

 洗いの方が生地も痛めず又自分の汚れも丁寧におとせる。背中を洗う

 ときはタオルより長く、気持ちよく洗える。入浴後部屋干しで翌朝に

 は乾いている。

・旅行、出張などでは怪我した際に包帯等の役割もあり、特に海外に行

 く場合は重宝した。

・着脱もズボンや下穿きを脱がなくても取替えが出来る。特に歳を取る

 とズボンの穿き替え時よろけたりで、ある老人施設では褌を推奨との

 こと。

褌にしたいが、家族の手前躊躇している方には、「父の日のプレゼント

として褌を」と松坂屋デパートでは特設コーナーを設けて無地から柄物

まで各種販売していた。お孫さんや家族に褌をプレゼントして貰うよう

に仕向け、家族公認の機会ともなる。

褌は日本古来からの世界最も優れた男性下着である。

尤も朝起きるといつの間にか褌が解けて、ベットで探すこともしばしば。

褌談義はキリが無いので、またの機会に。











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