プロボウラー


                                         露満 さん



“♪ リツコさん~、♪ リツコさん~、ナ・カ・ヤ・マ 律子さん~

♪”

今から一世代前に、シャンプーのCMとして、このフレーズがTVから頻

繁に流れていました。

プロスポーツでは一般的に、女子より男子の方が賞金も注目度も上なの

ですが、ボウリングに関しては別です。この中山律子女史は、女王とさ

え呼ばれていました。ブームが去った今でも活躍中です。男子の方は低

調で、公認プロを返上した人も、いたようです。

私が東北地方に旅行に行った時の事。街中にあるホテルで一人の夜を過

ごすのは勿体無いので、フロントで近くの良心的な店を紹介して貰い、

そこへ行ってみる事にしました。

スナックの扉を開けると、なぜか懐かしい雰囲気が漂ってくる。内装も

新しいのに何故かと見回すと、カウンターにボウリングもピンが置かれ

たり、フォームが綺麗な大判の写真が壁に貼ってありました。それらの

備品がタイムスリップさせていたのです。

「いらっしゃいませ~!」

その内、人懐っこいマスターと旧知の仲のようになっていき、旅先でも

あり、地元の店では聞きにくい事も“オシャベリ”として、一人盛り上

げってしまいました。

「この壁に貼ってある写真ってマスター?」と、聞くとニッコリと頷く。

白い半袖のユニフォームの胸の所には,日本プロボウラー協会公認のイ

ニシャルがあり、その文字が誇らしげに金色に輝いていた。

文字には銀色と金色があり、当時、金色を着けられるのは、アベレージ

200以上の選手のみだったのだ。ボウリング談義の後は少々脱線。

「試合の時には、サポーターを穿いていたの?」と、私が聞くも、「

OH
!」と、西洋人の仕草を真似て、立てた人差し指を大袈裟に横に振

った。

後から情報誌で知った事なのだが、普段のある時刻まではスポーツバー

として、残りの時間帯は

コッチ系の人々が集う店として、二つの顔を持っていた店なのだ。

だから、私の問いに、「そういう話、好きなの?」と、悪戯っぽい顔を

して私を覗き込んだったのだ。

「トーナメントのTV中継の出番は少なかったけど、その時に使っていた

のはサポーターじゃあなくて細身の六尺褌。ブリーフやサポーターだと、

その線がズボンから浮き出しちゃうからね。後姿がアップされると恥ず

かしいし、デカパンだと前がモッコリとしちゃうからね・・・」と、爽

やかに笑っている。この壁に貼ってあるスターだった頃の写真でも、股

の部分の納まりが良く、男の具体的な膨らみは、なかった。テーブル席

のグループ客が帰った後の片付けで、残ったウイスキーのボトルを持っ

たマスターの手が大きくスイングした。そして切れのよいバックアップ

へと・・・流石に元プロだ。力強い。豊満な臀部と共に見惚れた。

夜も更けてきたので、ホテルに戻る事にしました。「Sホテルに泊まっ

ているので、もし良かったら来てくださいね・・・」と、半ば社交辞令

で伝えておく。

部屋に戻って休んでいると、チャイムが鳴る。さっき頼んだルームサー

ビスにしては早いな・・・、と、思いながら、扉を開けると、マスター

が恥ずかしげな顔をして立っていました。私は何の躊躇もなく中に招き

入れる。「よく来てくださいましたね!」と、私が歓んでいると、「
S

ホテルに泊まっている人なら間違いがないからね・・」と、ソファーに

座りながら言った。

やがて運ばれてきた軽食を食べながら、再びボウリングの話で熱くなる。

ここでマスターの本名を

知ったのだが、確かに上位にランクインされていたトーナメントプロだ

った。

そして、もう一度、華麗なフォームを披露して貰う。この部屋は窓面の

スペースが長く取ってあるので、アプローチを含めて十分だった。

「六尺褌を締めていないけど、良い?」と、彼。何処でもサービス満点

だが、「じゃあ失礼して・・・」

と、ズボンだけを脱いだ。紺色の身体にフィットしたアンダータイツの

姿。ブックリと前部は大きく

膨らみ垂れている。私は思わず膝まづき、元トッププロの陰部に顔を埋

めたのです。彼の体臭が全て此処に集まっている。化繊の滑らかな肌触

り・強く逞しい男の匂い・優しい柔らかさ・汗の湿り気・等・・・それ

らが絶妙に合わさっている。彼の尻を確りと抱いて香道に耽る私だった。

翌朝、旅先の土産として、そのタイツを鞄に詰めて、この街を後にした。

街路樹の枯葉が歩道を舞っていた。

 

※ その時のKプロさんへ 私の事を覚えていてくださいましたら連絡

ください。

                              露満











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