露満さんの下着談義 №6               .




夕暮れの滑走路



和装では紋付袴、洋装では燕尾服がドレスコードの上では最高のランク

の一つだと私は思っているのだが、褌にも同じようにコードがあるので

はないか。有るとすれば上から順番に、六尺・越中・黒猫、等に。

史料、文献を見ても、職業軍人である将校は六尺褌、庶民上がりの兵隊

は軍隊内で幾ら出世しても越中だったとか。ズボンと褌はミスマッチの

ようだが、“日本男児ここにあり!”で、猿股などは禁制だったのだろ

う。現代は趣味の下着として女性にも好まれるようになってきたようだ

が、団塊世代の精悍な男が必要に迫られて締める事があったようだ。


其れを締めなければならなくな
る過程を辿ると・・・・・・・

我国のフラッグシップの航空会社の機長に起こったことなのだが、其の

様子を隣席の副機長が専門の月刊誌に措いて、「もう昔の事で時効にな

っているの思うで、笑い話としてしゃべっても良いと思うのだが・・・」

と、前置きして、読者に其のコラムで詳細を語っている。

それは、東南アジア路線においての帰国の途に着こうとした直前の出来

事だった。旅客機が高度を下げ、滑走路に降り立とうとする時、機長は

秒読みのカウントダウンを始めたが,“10,9,8、ウッ、六、う、

うう・・・”声がでない、もう、駄目なのか!、滑走路から外れるのか!

・・・・、いや、通常通りのベテランらしい見事な着陸だった。当時の

東南アジアでの一般食堂は質が良くない為、クルー達はホテル内のレス

トランで食事を済ませるのが普通だったが、機長は現地人との付き合い

で慣れない食べ物を口にしたのだが、その結果お腹を壊して、このよう

な事に至ったのである。カウントさえ出来ないほどの激しい腸内激流だ

ったのであろう。機内のトイレで済ませてからでは再び着陸態勢をやり

直せねばならない為、乗客らにも迷惑が掛かる。それで〔強行突破〕し

たのである。旅客機はエプロンに入り停止した。先ほどから狭いコック

ピットは耐え難い臭いで充満している。そして機長は落ち着いた様子で

副機長にこう言ったのだ。「君、スチュワーデスに言って、使用済みの

オシボリでいいから、できるだけ沢山持ってきてくれ・・・」。副機長

は黙って席を立った。

其の雑誌の体験コーナーを読み終わった後、「ああ、もしかして、あの

人の事だったのだろうか・・・」と、昔に聞いた話を思い出していた。

肩章が付いた紺色のダブルの制服は老若を問わず憧れだろう。其の話の

機長は、それからは、途上国から戻る便のフライトには、必ずパンツの

下に六尺褌を緊結させたそうだ。後褌を捩ったように軽く締める洒落六

尺ではない。舞台で太鼓を乱れ打つ男の集団のように、尻に割れ目にサ

ラシを幾重にも深く深く押し込み、強く結ぶ。そうする事によって、開

きたがっている肛門を、あやす事ができるのだ。定年退職で地上に降り

るまで、この慣習は間を置かずに続いたそうだ。格調高き六尺は、舞台

の上でも、ファーストクラスの客室でも通用する。褌、万歳!六尺機長、

此処にあり!!!











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