白 い 褌

                                         松風 さん 



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全裸の姿で風呂場の床にひざついて、頭を前後に激しく振って尺八をしている吾郎の

姿は今まで感じていた男らしい大男と違い不思議な感覚をいだくのでした。

苦しみながら喉の奥まで入れて私のマラを尺八しているのですが、股の間からは何も

触ってないのに太く逞しい男根が上向きに反り返って勃起しているのが見えたので足

先でさわってやると、尺八をしながら「ウゥ〜ン ウゥ〜」と声を出して身体を震わすの

で、その悶える姿を見ながらの尺八の気持ちの良さで、昇りつめそうになって思わず

腰を引きました。

それを感じたのか吾朗は口を離し、私を見上げて恥ずかしそうな笑いを見せて立ち上

り、「また後でゆっくりしましょう〜」と耳元で囁くように言い、手の平で私のペニスをぐ

っと握って「支度があるから私は先に上がりますよ」と言って浴室から出て行きました。

私は改めてシャワーを浴びて石鹸を流すと、ゆっくりと浴槽に浸かりながらも先ほどの

状況を思い出しますと下の昂ぶりがなかなか収まりませんでしたが、吾郎を何時まで

も待たす事も出来ないと思い、風呂から上がり褌を着け、その上に吾朗が貸してくれ

たバスローブを羽織りました。

浴室を出て洋間にいくと、そこには吾朗はいませんでしたが、応接机の上にはピーナ

ッツやチーズ、サラミなどを盛ったオードブル皿と、2つのグラスが用意されていたの

で、これから二人で軽く飲みながら話をするのだろうと思いながらふとテーブルの下に

目をやると、其処になにげなく一冊の雑誌が置かれていました。

前かがみになってその本を取り上げて表紙を見ると、そこには両手首をロープで縛ら

れて吊されている男が、苦悶とも恍惚にも、とれる表情をした男の写真が載せられて

いました。

さらにページをめくると、どのページにも、SMプレイの写真が載せられているので、初

めて見る写真に胸がドキドキして来ましたが、反面私もこの様な事を想像した事はあ

り、現実にこの様な写真を見ると何か自分の身体の中に潜んでいる物が動き出す様

な気分になってきました。

雑誌を机の下のそっと戻した時、襖が開く音がして吾郎が入ってきました。

白い浴衣に着替えた吾朗の姿は和服も良く似合い背広姿とはまた違った男の匂い

が漂っていて、襟あきから除いている胸毛もまた魅力的でした。

其の和服姿で一つだけ気にかかったことがありましたが、白い浴衣なのに黒い帯を

締めていて、それもその帯は縄のようなものでした。

そんな事はかまわず「さっぱりしたでしょう〜今から一杯やりますか〜」と言って、吾

朗は厨房からビールと酒を持って戻ってきて、それを応接机に置くと「祝杯を挙げまし

ょう〜」と言って二人のグラスにビールを勢いよく入れましたので私も「遠慮なくいただ

きます〜」と言ってグラスを合わして乾杯をして一杯目を飲み干しました。

吾朗も体格にふさわしい豪快な飲み振りで、それを一気に飲み干しながら話が弾み

ましたが、初対面であるという事で、仕事の話はお互いに避けて、テレビのローカル

なニュースや趣味のことなど当たり障りのない話題の話しながら、ふたりは酒を飲み

進めました。

いささかアルコールが回り、お互いに遠慮がなくなった頃には、吾朗の浴衣の衿もは

だけて来て、そこから濃い胸毛に覆われた豊かな胸があらわになってきて、そこから

匂う男臭に酔いながら、これからの起きる事を想像すると、ペニスは越中褌を強く突き

上げてきました。

しかし吾朗は側に寄ってくるでもなく、手を握ってくる訳でもなく、なにかに迷っているよ

うに見えるのでした。

しばらくすると吾朗は「やはり浴衣の場合はあぐらを組んだ方が落ち着きますね〜」と

言うと、床に腰を下ろしてあぐらをかいて座りましたので、私もそれに習い、床に座り

ましたがその時二人は向き合う形になりました。

吾朗の股間に目がいくと、あぐらをかいた吾朗の毛深い太腿の間から、白い褌をマラ

が少し突き上げているのが見えましたが、完全には立ち上がっていないようでした。

吾朗はテーブルの下に置いてあった、先ほど私が手にしていたSM雑誌を取り出し「こ

の手の雑誌は初めてじゃあないでしょうね〜」と私の目を凝視し、同意を求めるように

尋ねるのですが、吾朗は私が雑誌を見ていたのを襖の隙間から見ていて私の反応が

まんざらではないのを見極めていた様でした。

わたしも「えぇ、まあ〜」と曖昧に答えると、吾郎は意を決した様に浴衣の黒い帯を解

き始めたのでなにが始まるのか、もしかして私を組み伏せ、縛って責めるという風呂

場での妄想が現実のものになっていくのかいう不安が胸に広がってきました。


                                                続 く 


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