越中狸さんの体験談 5                 .




発展場にて



「発展場」この言葉を知ったのは30歳の頃だった。

以前から同性に対して興味があったが、同性とのSEXは実現することはなか

った。

それでも、アナルSEXには興味はなく、腹のでた恰幅の良い中年、熟年男性

を見るとたまらなく相互尺八がしたくて、でも実現することはなかった。

そんな時、ある情報を得た。神奈川県のJR横浜駅近くの某公園が男同士が

出会える公園だと言うことらしい。

その頃は、京浜東北線で通勤していたので、電車の中からよく見える、お

おきな公園があり、その公園であることがすぐ分かった。

この情報は、知り合いから聞いたのか、何かの雑誌で知ったのか、当時の

事は記憶が定かではない、なにしろ、
35年も前のことなのだから。

ある日、会社の帰りに電車を途中下車してこの公園によって見た。

夜の八時頃のことだ。

公園内には、ベンチが何台か設置されていた。その何台かあるベンチの明

るい外灯の下にあるベンチに、一人の小父さんが座っていた。年齢は、
50

歳前後位で、よく見ると、俳優の中村梅之助によく似ている小父さんでし

た。

とりあえず、その小父さんの隣に座らせてもらった。

小父さんが開口一番に「兄さんここが如何いう所か知っているかい」と言

うので、「何でも男同士の出会いの場所でしょっ」と言ったら「なんだ、

知っているのか」と言ってきた。

そこで、この小父さんが、俳優の中村梅之助に良く似ていることと、自分

が中村梅之助が
大好きな事をうちあけてみた。小父さんは、よほど嬉しか

ったのか、それじゃ一緒にニャンニャンしようと言うこととなり、少し暗

がりの場所に行き、ニャンニャンを楽しんだ。

その行為が終わって、少し時間があったので、色々会話を交わした。

小父さんが言うのには「兄さん、なにも、こんな発展場に来なくっても、

男同士知り合えるんだよ、芸能界でも、警察でも、お医者さんでも、何処

にでも男好きなら一杯いるんだぜ」っと。

その時は、「寝耳に水」と言う感じで、まさかと言う感覚でした。

その小父さんが「俺は明日から、泊りがけで、仙台の七夕祭りを見に行く

んだが、現地で通行人と目と目が合っただけで、相手がみつかるんだ」と

言っていた。

この時は、このアドバイスが良く分からなかったし、理解出来なかった。

それでも、40歳半ば過ぎには、それが自分にも出来るようになっていた。

「目は口ほどに物を言う」のことわざどうり、目と目で判断出来るように

なっていた。

それと同時に「ノンケ」と言われる人種にも男好きが一杯いると言うこと

を知った。

これを機に、あの時の小父さんのアドバイスが自分の人生を大きく変える

きっかけとなった。

(おわり)









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