火の宮さんの体験談 №2            .




同郷の兄さん


(2) 初めての…



兄さんはT市にはあまり詳しくないようで、30分以上車でうろうろしたよ

うに思います。

その間私は緊張もしており、元来無口な性格もあり、ずっと黙っていまし

た。

兄さんは気を遣って色々話しかけてくれた覚えもあるのですが、何も覚え

ていない。

 

私の頭の中は『初めて男性とするんだ』という事柄がいっぱいだった。

 

暗い公園、暗い車の中で観た兄さんは少し面長の顔立ちの人だった。ちょ

っと不良っぽい感じで女性にモテる顔。

遊び人かな?私は不安でした。

 

T市を車で走らせていると、ある神社の入り口が見えて来た。

街灯一つで真っ暗。

「ここで話そう」兄さんは車を停め、一息ついていた。

 

いつもあそこに行ってる?と聞かれ、いや初めてだし、男性とも初めて、

まして僕は九州だからと返事をすると、兄さんは「俺も
Fやで、T

出身や」と言い出した。

え?まさか!

 

色々話してみると中学を出て直ぐに上京し、ある有名な芸能事務所に居た

が辞めて様々な仕事を経て今は関西に居るということだった。

 

結婚は?   …してる。ごめんな、子供のことで嫁さんとケンカしてムシャ

クシャして車出してぶらぶらしててあそこの公園行ったんや。

 

私はどうしようと思いながらも、同郷の兄さんの魅力には勝てませんでし

た。

 

   ゆっくりとキスをして(初めてのキスと言ったら「キスが初めて?ウソ

や」と笑われた
)お互いの熱い肉芯を触りあった。

 

初めて触る男性の肉芯

熱く脈が伝わる

 

尺八も当然初めてだか、我慢出来ずに思いきってほおばった。

兄さんも尺八してくれたけれど、狭い車の中ではそれが精一杯。

それ以上は諦めるしかなかった。

兄さんは「男の舐めるなんて初めてや」と言い、私も「俺もだよ」と言い

ながら笑い合った。

 

  時間も時間だし、もう帰るわと兄さんが言い出したから、私は焦って兄

さんの連絡先を教えて欲しいと願い出た。

 

車を走らせながら、兄さんは考えているように見えた。

程よい空き地の街灯の下で車を停め、財布から病院の診察券を取り名前の

部分を破いて僕に渡すと、「これが本名や。勤め先は○○」

いつでも連絡してこいよ

 

私は嬉しくて嬉しくて舞い上がりそうになった。

 

出会った駅の近くで降ろしてもらうとき、キスを求められた。

兄さんは僕の顔をじっと見つめ

「お前綺麗な顔してんな」と言ってくれた。

 

(続く)









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