克爺さんの 体験談 №15           .




新・男色への道


(5)再 会



あの時の親父さんに会いたくて仕事をやり繰り、妻には嘘をつきながら映

画館に足繁く通いました。

やがて半年近くが過ぎた頃、館内のあちこちに閉館を知らせる張り紙が貼

られていました。

再開発の為に映画館街が取り壊される事になったのでした。

この先行き場が無くなってしまうと言う不安の声や、同じ様な施設が出来

るといいのにねとか、殆どのお仲間さん達は唯一の社交場が消えていく話

題で話が弾み、このまま親父さんと巡り会う事は無いのかと私自身も諦め

かけておりました。

行き場を失った私は、親父さんも必ず上野に行ってる筈だと思い出掛けて

行ったのです。

 

まだ地下で営業していた頃何度か行った事は有ったのですが、何故か性に

合わず足が向きませんでした。

浅草とは違い人の数は半端なく多くて、通勤時間帯のホームみたいでした。

かきわけながら進むとあちこちから手が伸びてきて容赦無く触って来るし、

相手を探る目が異様にギラギラしてる様に感じられたからでした。

 

それに比べて浅草は観客が少ないのと、好みの相手を見つけるまでの過程

を楽しむ事が出来、それが好きな要因になっていた様な気がします。

 

新しくなった上野地下は二階に移って、階段とエレベーターが有り高齢者

に優しい施設になっていました。

館内に入ると広めのロビーが有り、椅子に腰を掛け思いおもいに談笑した

り、個々に来た人はキョロキョロと品定めをしている様子が見てとれます。

 

確か3回目の訪館だったと思います。

ロビーから後ろのドアを開け入ると、後ろの方は相変わらずの混雑なので

避ける様に前の方に進みました。

すると「アッ  親父さんだ」前列の方からこっちに向かって進んでくるの

を見つけたのです。

初恋の人に出逢ったような感動の瞬間でした。

私は人を避けながら近づいて行きましたが気付いてくれません。

手を出せば気付いてくれだのでしょうけど、その時の私は初恋の相手にラ

ブレターを渡す時と同じような心境だったからです。

チャンスを自ら逃した私はそのまま前のドアからロビーに出てしまいまし

た。

 

トイレ前の椅子が一つ空いていたので腰を下ろし頭の中で、次の行動をど

うするかいろいろと考えていました。

すると親父さんが私の前を通りトイレに入って行ったのです。

その時チラッと私を見た気がしました。隣の席が空けばと思いつつもそん

な都合のいい話はなく、親父さんがトイレから出て来るとまた私を見なが

らロビーの方に行ってしまいました。

でも親父さんは私を確認した筈だと信じつつ。

やがてブザーが鳴り上映の合図、皆んながそれぞれの思いを持って中に吸

い込まれて行きます。

 

私も遅れまいと中に入り運良く二列目の真ん中辺りに空席を見つけ座りま

した。

直ぐに隣から手が伸びてきて膝から腿えと滑らしてきました。今は誰にも

興味がなく、悪いと思いながら「すいません」と優しく手を払い断ると直

ぐに席を立って行きました。席が中央に近く入りずらい為かその後は誰も

座って来ません。

 

いつの間にかウトウトしてしまいどの位の時間が過ぎたのか、隣の席の動

きにふと目を覚ましスクリーンに眼を遣っていると、また手が伸びてきて

今度はどんな爺ちゃんだろうとゆっくり顔を向けると、どれ程探し続けた

のか、待ち続けたのかあの親父さんだったのです。

隣にきてくれたのです。

 

親父さんの手は確実に私の股間に届きやがてチャックに手を掛け下げてき

ました。

そして言ったのです「浅草に居たよね」と。

「覚えていてくれたんだ」私は嬉しさのあまりすかさずキスを求めると親

父さんもしっかり応えてくれたのです。

 

キスをしながら親父さんの手で露わにされたチンポを今度は喉奥深く咥え

てきました。

ゆっくりと頭を上下させグチョグチョになったチンポを手掌や甲で撫で、

頬擦りしたり口一杯に頬張り「美味しい、美味しい」と嬉しそうでした。

私のチンポはこれ以上硬くは成らないという程ギンギンに勃っていました。

久々の快感を味わいながら、頭の中は茨城の親父さんと隣の親父さんが交

錯していました。

その内快感は頭のてっぺんにまで到達し腰を震わせドクドクと射精に導か

れました。

ハンカチをポケットから取り出すと、先に親父さんはティッシュで綺麗に

拭いてくれました。

親父さんは萎えたチンポをずっと握ったまま、二人とも椅子に凭れて余韻

を楽しむかのように・・・。

こうして今日までの4年近くの交際がスタートしました。



                         ( 続 く )








トップ アイコン目次へもどる      「体験談一覧」へもどる
inserted by FC2 system