日本の男


                                         魔羅尊 さん



                            (本篇は2009.6.1「でんでん虫」に掲載されたものです)


えっ、旅先での思い出かい? 

出会いなんてそんなにしょっちゅう転がってるもんじゃないやね・・

あっ、一回だけあったな~ 南紀白浜温泉でさ。日台亀頭会談ってヤツ!

秋の入り口あたりだったんかな 露天風呂で寒さを感じなかったんだから

さ。

 

知ってるかい? 南紀は梅の名産地だってこと。

大粒で肉厚、梅干の最高峰だとかいう南高梅っての 南紀の特産なんだっ

てさ。

梅干も一粒四・五百円する高級品もホテルに売ってたさ。誰が買うんだろ

ねあんなの!

たかが梅干だろ・・ ったく

 

ソレはともかく 梅干の産地なんだから梅干を漬ける樽も大っきいのがゴ

ロゴロ。

梅干の味の染み込んだ樽を再利用して「風呂桶」にしちゃったホテルがあ

ったと思いねぇ!

海中展望塔へ行く桟橋の上に大きな櫓組んでさ、砦の門みたいに。

高さを変えたスノコの段を積み上げて。まるで黒澤明の時代劇の山賊の砦

みたくよ!

一の段・二の段・三の段・・・それぞれ角度や風情を変えて中々のしつら

えにしてさ。

その梅の樽の風呂桶を3個、5個、2個・・・置いて 掛け流しの温泉さ。

 

昼の間は、海中展望塔への客が「見て、はだかよ!」なんてキャーキャー。

真下を通っていくのを素っ裸で手を振ったりするのって けっこうゾクゾ

クしちゃったさ。

コッチは家族連れだし、まさかこんなトコでハッテンなんて思っても見な

かったさ。

けど。夕食も済んで孫たちも騒ぎ疲れて静かになってくると なんかモヤ

モヤしてきてさ。

ひとりで三度目の風呂へ。内風呂・岩風呂・サウナ・展望風呂・一通り回

って それとなくオトコ探して・・・最後に梅樽の砦に行って魔羅の風鈴チン

チロリンって夜風に吹かれてたさ。

 

最上段は広々してて樽桶が三個ならんでて。真ん中に二人連れ 手前は空

っぽ、一番奥に一人入ってた。

風呂の大きさはオトナが立って胸あたり、中にイスが作りつけてあってそ

れに腰掛けると丁度向かいのイスに足が届く微妙な距離。コレってまさか

打診を意識したのって? そんな感じさ・・・

 

一番奥のお一人様のトコに行ったよ勿論。

「しつれいします」

おっ、少し俺っちの好みより若いな~ でもがっしりしてて男らしくてい

いな!

コッチの想いは腹ん中にしまって さりげなく向かい合って腰掛けて・・・

「いいお湯ですね」

「・・・・・」

しばらくは様子を伺ってさ、そろそろ足を伸ばしたさ。

俺ってすね毛濃いだろ お湯ん中だとすね毛が広がってゆらゆら・・・ 触角

みたいに広がるんだよ! それを向かいのオトコの足に わずかに触れる

くらい・・・

よく聴けよ、 この擽るくらいの位置関係がテクニックってもんだ。

 

目をつぶってる相手のオトコ 少し感じたみたいでさ・・・

まぶたをぎゅっとつむったんだ。

「おりゃっ」これはひょっとして?

微妙に距離を近づけるたびに反応がはっきり!

お湯を通して見える魔羅がむっくり起きだしたんだよ!

「あたりー」

こうなりゃ しめこのウサギよ!

足を摺り寄せて 微妙に上へ上へと じれったい動き「でんでん虫」さ。 

ここで慌てちゃいけねぇんだよ!

じっくり じっくり 攻めるのもコツってもんだぁな。

 

「もっと来て」相手にそんな気持ちが湧くのを待って じらしゃ もう 

コッチのもんだってことよ。

温泉を通して見ると でかく見えるんかな~ オトコの魔羅ビンビンに突

っ立ってて 

俺っちのムスコもガチガチになって来やがったよ!

 

そうなると邪魔なのは並んだ隣の梅樽の二人連れさ。融資先の話なんぞダ

ラダラしやがって! 旅先で仕事のはなし まして取引先のコトなんざぁ

しゃべっちゃいけねえ なんて教えもしねぇのかい 最近の銀行は! 

(そんなこたぁ どうでもいいけどょ)

 

こっちはもう二人ともその気で足を絡めて 息も荒くしてるって言うのに

よ・・・

ったく イイオトナが「KY」(空気読めない)じゃ恥ずかしいダロ!

 

やっとこさ ジャマーが出て行ったら もう二人っきり! こっちのもん

さ。

指先で上は乳首から、足は足でふくらはぎから太腿へ 

もちろん唇も相手を見つけてラブラブさ

「集合地点は股間中心にそびえるタワーの天辺、五分後に」

「アイアイサー」

てなモンで上下からの淫乱攻め作戦開始さ。

乳首感じるヤツって意外と多いんだよな~

俺っち ちっとも感じねぇ 

この兄ちゃんは全身性感帯か?というほどでさ~ もだえて悶えて

そうなると俺も触っているだけなのに逝きそうなほど 煮え滾って来てよぅ

 

洗い場のスノコに兄ちゃん仰向けに寝かせてギンギンの魔羅にしゃぶりつ

いたさ。

慌ててたからいきなりど真ん中! こりゃちょっと焦ってたな俺としたこ

とが。

で、あらためて 足首から舌でくすぐりながら「妄想タワー」へジグザグ

に進行はじめ!

一方的にサービスのみ ってのもナンだから向きを変えて 兄いの顔に俺

のムスコ

押し付けたら 「待ってました」とばかりに唇に挟まれてよ~ 舌先でちょ

ろちょろ鈴口を舐めるんだよ~~ 効くね~ コッチは芯柱を一点に沈め

て 背中を丸めながら 兄いの太腿の内側から外側あたりを指先と舌でぬ

めぬめ旅。

腰骨の外っかわ ここなんかくすぐると あへあへ 鼠頸部って言うのか

い 股の付け根からナナメの溝あたり そこなんかも あへあへポイント

大当たりだってよー

タワーの真下の暗がりに毛むくじゃらのボール二つ。この感度がマタマタ

優れものらしくて俺の魔羅咥えたまんまで身をよじって悶えるんだぜ! 

この毛皮の巾着はなぁ 中のお宝は神経の塊なんだから 感度はいいけど

よ きついのは禁物、口に含んだら あくまでもやさしく転がしてやるん

だぜ 覚えときな!

ほらオトコだもん タマの痛さって 覚えがあるだろ? 

だからさ ミンク毛皮でくすぐるくらいの やわなタッチが いいんだぜ!

 

いよいよ本丸さ。もう待って待って焦がれてるから 上からすっぽり唇を

掠めて含んだだけで体がそっくり返ってよ~ 逆海老ブリッジ お~~元

気だね この俎板の鯉!

深く浅くぬめぬめとぬるぬる これを基本の本丸攻め 天守閣は特に念入

りにやわらかく柔らかく ・・・・・・ 

いけね 無我夢中で ココが露天風呂 いつ誰がくるかもしれないヤバイ

立場だってこと忘れてたぜ。 ひとが来ないうちにイッチまわねぇと!

 

手っ取り早く向きを変えて 互いに魔羅を握り合って千摺りに変えたさ。

これならオトコはみんなうめぇんだよ 何十年の年季だモノ

唇吸いながら スピード上げてさ 殆ど同時に 打ち上げ花火 どばっと

勢いよかったね~

 

兄さんはイッちゃったら 急に理性が戻ってかして そそくさと出て行っ

てさ~

俺っち ひとり 手の平に光る あいつのオトコ汁を俺の魔羅に塗りたく

って もうひとふん張り ぬるぬる ぬめぬめ 亀頭攻め いやー 気持

ちよかったなーー

 

この話 オチがあんだよ!

翌朝 朝食会場の バイキング。やたら団体が多くて。 全部中国語。そ

の団体の中に昨夜の兄ちゃんがいたんだよ。 なんだ外人さんか? 道理

で昨夜話しかけても会話に成らなかった訳だ。こりゃ 昨夜は俺いらも 

日台親交に一役買ったってもんだ。

きっと帰ったら 台湾で 「日本はすばらしい・日本人はやさしい・日本

の男は素晴らしい」

って触れ回ってるぜ きっと!

俺りゃ 毛唐は嫌いなんだけどよ 顔がおんなじだモン アジアはひとつ

ってことでいいんじゃねぇのかな

 

で、どうだい? 「口先だけ」だって顔してんな 

俺とひと勝負して見っかい とっつあん!







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