さんの体験談 №4             .




レット・イット・ビー



高校二年の冬の日曜日、福島市内へビートルズの映画を観に行った。

電車(当時はディーゼルカー)を乗り継ぎ一時間はかかる。

 

映画館の前で声を掛けられた。

 

『地元には、まだ来ないので、、、』

彼は宮城県仙台から、やって来たと言う。大人の男の人、優しそうな顔立

ちである。

 

中に入ると、空席だらけの館内。

なぜか、二人並んでシートに腰かけていた。

 

たいした話はなかったが、寒くて私は彼に、いつの間にか身体をくっつけ

ている。

 

なんだろう!この感じ。

彼の身体がとても熱くて気持ちがいい。

 

セックスとか、何だとか、何も経験がない田舎の童貞少年、それ以上何も

考える事はない。

ビートルズの演奏する姿と、大音量に酔いしれていた。

私の身体がぴったりとくっついているのに、嫌がらないで最後まで一緒に

映画を観ていた彼、どんな心境だったのかな~。

 

レット・イット・ビー

あるがままに!

 

そんな想い出の染み付いた忘れられない曲、映画である。

 

あるがままに!今を生きよう!

 

いつか、きっと、

大好きな人と再会する日を夢見て。











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