愛しのじっちゃんのこと


                         里暮らし さん 作



(11)奇跡のメール (最終回)



この体験談は、もう書くのをやめようと思っていましたが、地獄の苦しみ

が急転直下の運びとなり、これを最後に筆を置かせて頂くことにしました。

急転直下のキッカケは、この老いのときめきへの投稿だったのです。老い

のときめきの御蔭です。感謝いたします。

 

それは、・・・・。

じっちゃんからお別れメールが届いてから一カ月後、じっちゃんからメー

ルが届きました。

最初は、まさかと目を疑いました。動悸がしているのに気付きました。何

が書いてあるのか怖くてすぐに開けられませんでした。しばらくして、勇

気を出して、やっとのことでメールを開いてみると・・・。

 

『大好きなあなたへ

 お早うございます。老いのときめき誌上で発表されている体験談「愛し

のじっちゃんのこと」を読みました。あなたが書いたものだということは

すぐに分かりました。毎日、この体験談が掲載されていないかチェックす

るのが日課となりました。掲載されているの見つけた時は心が高鳴りまし

た。

あなたがこの体験談を書こうとした気持ちが伝わって来ました。深い愛

を知りました。もうあなたを悲しませることは、金輪際してはならないと

思いました。体験談を読んで、あなたが私のことをどんな風に思っている

か、素直に受けとることが出来ました。嬉しくて嬉しくて涙が止まりませ

んでした。

あなたのことが好きで好きで、それでついついあなたを一人占めしたく

て、あなたを縛るようなことを言ってしまいました。長いこと、あなたを

苦しめてしまいました。どうかお許しください。私は、あなたのことが忘

れられず、とても悲しい時を過ごしました。あなたの声が聞きたい、あな

たに会いたいと毎日思っていました。まさに地獄の苦しみでした。自業自

得だと自分に言い聞かせて来ましたが、老いのときめきで、あなたの気持

を知って、もう心を抑えることが出来ず、今の私の本当の気持ちお伝えし

たくて、筆をとりました。

今でも、あなたを愛しています。これまでよりも一杯愛しています。ど

んな罰でも受けます。私をどうかお許しください。本当にごめんなさい。

あなたを縛るようなことは決してしません。あなたの声が聞きたいです。

あなたに会いたいです。

あなただけの爺より 』

 

私は、何度も何度も読み返しました。涙が止まりませんでした。

 

愛しのじっちゃんからのメールを読んで、じっちゃんの悲しみの深さを知

りました。じっちゃんの愛の深さを知りました。こんなにも愛されている

んだと改めて知りました。嬉しい気持ちで一杯になりました。幸せに包ま

れている、そんな感じがしました。

私がじっちゃんの愛を裏切ったばかりに、じっちゃんを地獄の悲しみに追

いやってしまったのです。私は決心しました、これからは、じっちゃんだ

けのものになろう、と。

じっちゃんは私だけのもの。私はじっちゃんだけのもの。相思相愛・・・、

ああ、なんと素敵な響きなんでしょう。

じっちゃんに、今の気持ちを正直に伝えよう。早く言わなくっちゃ。

 

                           完







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