征司さんの体験談 1                    .




二人の秘密 (1)



私は昭和13年生まれで今年の秋で77歳になります。皆様の投稿文に股

間を熱くしている毎日ですが、実は私は他の人に決して言うことのできな

い大きな秘密を抱えております。この秘密は墓場まで持っていく覚悟です。

その秘密とは同居している娘の夫、つまり娘婿と30年以上にわたって、

男と男の秘密の関係にあるということです。

 

皆さんの投稿文に刺激され、私もこのことについて書き記してみようと思

うようになりました。長い長い話になります。慣れないパソコンに手こず

ることも多いのですが、娘婿に操作法を教わりながら、あせらず、そして

気長にお話できたらよいと思っております。

 

私と娘婿、そうですね、仮に博幸とでもしておきましょうか、2人が出会

ったのは昭和62年、私が48歳、博幸が25歳の冬のことでした。博幸

は就職して数年、そろそろ仕事にもなれ、一人前の社会人として仕事も充

実し始めているという時でした。

 

私はといえば、若いスポーツマンタイプの男に惹かれながら、その性癖を

胸の奥に強引に押し込み、良き父の仮面をかぶって毎日を送っていました。

農家の長男として家の農業を継ぎ、二人の女の子にも恵まれました。果物

やアスパラガスの生産も軌道に乗っていたので、専業農家として経済的に

も比較的安定した日々を送っていたといえます。

 

丁度、その頃、上の娘は短大卒業を目前に控えていました。地元の保育園

への就職も決まっており、娘は春から始まる保育士としての新しい生活に

希望をふくらませておりました。下の娘は高校3年生でいたが、上の娘と

同じ短大への進学が決まっていました。子育てもそろそろ一段落という時

期を迎えつつあり、残された父として役目は娘の結婚だけと思っておりま

した。

 

博幸との出会いは地元の発展場でした。当時、近隣の大きな町の映画館に

仲間が集まっていたのです。この映画館、数年前、久しぶりに訪れてみる

とすっかり更地になっておりました。

 

今から29年前の冬のある日曜日の午後、いつものように私は後ろの扉を

開けて映画館に入っていきました。目が慣れてくると中のようすが朧気に

見えてきます。後ろの壁に何人かの男が立っていました。その中に私のタ

イプの男が一人いました。短髪でがっちりした若い男です。

 

当時(今もですが)、私は自分より20歳以上年下の、自分の息子のよう

な年代の男が好みでした。しかし、今でいうイケメンといったタイプの男

には興味がなく、スポーツマンタイプの男らしい顔をした若者に惹かれた

のです。息子のような世代というのは、どうも私のどうにもならない性癖

らしく、私の性的対象年齢は徐々に上がっていきました。今では50代半

ばくらいの男が一番好みの年代になっております。

 

当時の有名なスポーツ選手なら、マラソンの新宅雅也や瀬古利彦、レスリ

ングの宮原厚次。もっと前でいうなら、体操の監物栄三やマラソンの宇佐

見彰朗。彼らのことを思いながら、何度自らを慰めたことでしょう。ネッ

トでこれらの選手の名前をキーワードにして検索してみてください。現役

だった頃の顔写真が出てきます。彼らには顔立ちに共通の特徴があること

に気づいていただけると思います。その共通の部分に私は激しく惹かれる

のです。

 

その時、私の目の前に現れた若者は正に私のタイプの男でした。誰かに似

ているとは思いませんでしたが、前述した好みのスポーツ選手に共通した

顔立ちをしています。私の胸が高鳴りました。

 

私は若者の横に立ち、若者が逃げ出さないのを確認して、そっと若者の手

を握りました。若者が手を握り返してきます。その時のうれしさといった

らありませんでした。

 

これが以後、30年近くの人生を共に過ごすことになる博幸との出会いだ

ったのです。










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