征司さんの体験談 2                    .




二人の秘密 (2)



私が手を出した若者こそ、後に娘の婿となる博幸でした。私と博幸は薄暗

がりの中、ズボンの上からお互いの逸物を触りあいました。私の物は既に

硬く勃起していました。それは博幸も同様です。いつもならそのまま座席

に誘い、しごきしごかれて放出したら、それで「さようなら」です。少し

タイプの男でも、トイレに連れ込んで全裸になって抱き合って相互手淫を

して満足したら、もう未練はありませんでした。男が好きな性癖があると

はいえ、結婚もして家庭もある身。この世界の男に深入りする気持ちはな

く、その場の性欲さえ満足させられれば、それで充分だったのです。寂し

いと言ったら嘘になります。しかし、私の性格からいって惚れたが最後、

きっと夢中になってしまうことでしょう。一人の男に本
気で入れ込んだら、

一歩間違うと身を滅ぼすことになりかねない。そう自覚しておりました。

 

しかし、博幸はあまりにも理想のタイプに近すぎました。この男を逃した

ら、もうこれ以上の出会いはない。そう直感した私はいつにない行動を取

っていました。

「外に出ないか?」

私は自分でも信じられないくらい簡単にこの言葉を口にすることができま

した。自分がこんなに積極的になれるなんて驚き以外の何ものでもありま

せん。私の心を知ってか知らずか、博幸は小さくうなずきます。「先に出

て、駐車場で待っているから・・・」

 私は博幸にそう言い残して映画館を出ました。

 

私は、いつの間に雪の舞い始めた駐車場で待ちました。

やがて、博幸が出てきました。私は無言のまま自分の軽トラックに乗り込

み、博幸にも乗れと目で合図しました。博幸が助手席に乗り込むと、私は

軽トラックのギアを入れ、エンジンをスタートさせました。雪はますます

激しくなっていました。

私は助手席に座る博幸の手をそっと握りました。博幸も握り返してきます。

「ホテルでいいか?」

私が尋ねると、博幸が小さくうなずきます。私は郊外のモーテルに車を走

らせました。

 

モーテルに着くと博幸が先に立って部屋に入って行きます。博幸は部屋の

照明のスイッチを入れ、エアコンをつけ、風呂に入って行きます。そして、

さっさと湯船にお湯を溜め始めました。

「慣れたものだ・・・」

 私は心の中で半ば感心しながら、博幸を眺めていました。

 

当時、私は既に50歳に近かったにもかかわらず、その時までモーテルを

利用したことがほんの数回しかなかったのです。全くもって恥ずかしい話

ですが、なにしろ基本的に女に興味はなく妻だけで充分でした。それに男

との逢瀬といっても、たまに東京に私用で出かけた時に淫乱サウナで発散

するか、地元の映画館の座席でしごきあう程度。モーテルを利用する機会

に恵まれないのも、ある意味しょうがないことでした。

 

博幸が風呂の準備をしている間に私は服を脱ぎ捨て、越中褌一枚になりま

した。その頃、既に私は越中褌を常用するようになっていました。きっか

けは43歳の時です。近くの温泉場でたまたま六尺褌の若者を見かけたの

です。その時の私の興奮はすごいものでした。やがて、自分も褌をしたい

という欲望を抑えられなくなっていきました。

 

そんな時、私はたまたま椎間板ヘルニアを悪化させてしまい、しばらく病

院通いをする羽目になってしまいました。ヘルニアの方は順調に回復した

訳ですが、褌にひどく魅せられた私は、妻に嘘をつきました。

「腰への負担を減らすため。T字帯をするように医者に言われた・・・」

本当は六尺褌をしたかったのですが、さすがにそれは憚られます。しかも、

医者の言いつけという言い訳も、六尺褌では通用しそうにありません。

 妻は戸惑っていましたが、疑うことはありませんでした。こうして私は越

中褌を愛用するようになったのです。

 

博幸が浴室から戻って来て尋ねます。

「褌ですか? 俺も褌です」

そう言って博幸はズボンを脱ぎました。白い越中褌が現れました。若いの

に越中褌とは驚きました。しかも、博幸の下半身の体毛の濃さは相当なも

のです。白い越中褌と下半身を覆う黒々とした毛の対比が何とも卑猥でし

た。

 

もっとも、私も毛深さでは負けてはいません。胸毛はありませんが、風呂

に入って濡れた時など太ももや脛が真っ黒に見えるほどです。

「よい身体をしてますね。身体を使った仕事をしているんですか?」

「ああ、農家だからね・・・」

私は答えながら博幸を抱き寄せキスしました。私の陰茎は既に激しく勃起

していました。私は自分の越中褌の紐を緩め、博幸の褌も外しました。博

幸のそれは見事に亀頭の露出した立派な逸物でした。

 

二人は生まれたままの姿で強く抱き合いました。

「すごい。大きい。硬くてズル剥けだ・・・」

博幸が、さして立派でもない私の陰茎を握りながら呟きました。私はたま

らなくなり、博幸の唇を私の唇でふさぎました。博幸の舌が入ってきます。

お互い舌をからめあい、口を吸いあいました。

「風呂へ行くか?」

私が言うと、博幸は素直にうなずくのでした。










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