そらの向日葵さんの体験 №1              .




素朴なお父さん


(1) 出会い



40年前仕事にも馴れ始めた頃。月刊誌の文通覧でお父さんと出会いました。

回送を申込み。返事の手紙が届きました。内容は簡単なものでした。

「高速と船のルートがありますよ。それでいつ頃来てくれますか?電話く

ださい。月曜日と金曜日が儂の外来日です。それと娘が孫を連れて水曜日

に掃除にきてくれます。ですから火曜日、木曜日、土曜日、日曜日は老人

会の集まりが月に一回あります。とにかく電話待ってます。よろしく」こ

んな具合で一方的でした。会社のかえりに電話しました。「もしもし〇〇

ですが。」

「どちらん」

「△△市の〇〇です」「手紙の人。はいはいあのな今からなら高速は使う

と近いですよ。何時になりますか」こんな調子で相手を全く疑わないお父

さん。

「今日は挨拶を一言と思い電話しました」

「なんなぁそんなら今日は来てくれんとですね」

「はい。すみません」

「儂が勘違いしましたすまなんだ。いつ来ますか?」

「わかりません。」

「そうですか」淋しそうな声。お互い沈黙の後つい言葉にしていました。

「わかりました。分かりました。明日一番で行きます」

「明日一番なら船が速いですよ。時間えーと待ってくださいメガネはどこ

にいつたかいあーこがん所に。えーと
630分ですよ」「その次は何時で

しようか」

「その次ですかえーと、お姉ちゃんみてくれ、なんさんメガネが合わん年

取るといかんですな、なんて
7:30そうね7:30がありました。どうしますか

?」

630分で行きます」

「車で来られますか」

「いえ船で行きます」

「そうじやなくてフェリーですから車も載せますよ」

「免許もちません」 「だったら30分ですから儂が迎えに来ます。」

「いや悪いですよ」 「そんな遠慮いりません。迎えに来ますその方が早

くキミに会えますから」押し切られて迎えにきてくれました。

初対面ですから衣土等を着て行きました。しかしお父さんを見た時。Tシ

ャツにバミューダ、スニーカーでした。

「こんにちは。今日はなんか大事なことでもありますか、カッコよかです

ね」

「そうでなくて、貴男のために着てきました。」

「それはそれは失礼しました。まあなんでんよかけん車にどうぞ」助手席

のドアを開けてくれました。「ありがとうございます失礼しまーす」「窮

屈はないですか、座席下にレバーがあります調整して乗ってください。出

発します。」

「お願いします」

「眠られていいですよ、お疲れのようですから着きましたら起こします」

確かに緊張と不安で寝不足でした。車の中は心地よくすぐに深い眠りに入

ってしまいました。

「〇〇さん着きましたよ。」

「えーと此処は何処ですか?」

「ホテルです」

「じや受付をしてきます」

「そんなもんは必要ないですよ」

「何でですか?」

「ここはですな、誰にも見られる事がないですよ。実は言い忘れましたけ

ど今日に限って婆さんが病院から一時帰宅してきます。ですから〇〇さん

はここで待っててください。今から迎えに行きますけん」言いながら部屋

に案内され。すぐ帰ってきますけん待っててくださいよ」返事を待たずに

飛び出して行きました。とりあえずトイレを済ませて、ベッドに潜り込み

寝てしまいました。数時間のつもりが随分と寝てしまいました。ドアのノ

ックで目が覚めボートしたままドアを開けました。出る時にカギを持つて

出るのを忘れたとぶっぶっ文句を言っていました。
30分近く叩いていたと

言ってました。「時間有りませんけん風呂ば貯めて来ます」なにもわから

ないまま。段取りよく支度をしていました。「今日は泊まっていきますか」

「いいえ船の時間があれば帰りますが」

「なかですな」

「ここは高いんでしよう?」

「そんなことは心配せんでくださいよ、儂にまかせればいいですよ。お湯

が溜まりました一緒に入りましょう。えーとガウンとタオル、バスタオル」

準備していよいよ

本番。お互いの服を脱がしいざ出陣。湯船は二人が入ってもゆったりとし

ていました。ただ1ヶ所を除いて。つかさず

「わぁー若い人は元気ですな」といいながら手が股間にきて鷲掴みしてい

ました。「あららー先走りが…若いけんオナニーして出さんといけません

よ」入れ歯を外して尺八をしてくれました。ものの5分も保たずお父さん

の口に

「汚いですから」と言いましたが、喉を鳴らしごくごくと飲んでいました。

「これはですな栄養があるんです。特に若い人のは年寄りの薬です。」お

互い身体を洗い流して。出ました。

「儂は婆さんの相手ばしますけん。これで失礼します。3軒先に美味いラ

ーメン屋があります。」言ってそそくさと帰って行かれました。

「あそれから電話番号ば教えて」と戻り

「騙されたと思ってラーメンば食べてみてください。抜群に美味しいです

よ」おおらかな性格だなあーと思いました。腹が減っていたのもありラー

メン定食は美味しく翌朝帰路に着きました。

          つづく











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