初逢瀬


                                         立花吾朗さん 


都心にある本社へ転勤となり、単身赴任していた時のこと。

50歳代半ばから60歳半ばまでの約10年間の社宅住まい。家へは月に一度程度帰る

ことにしていた。

独り住まいの気安さから、噂に聞いていた発展場といわれている場所へ何気なく入っ

て見たくなった。その時は酔いの後押しもあっただろうし、溜めていたので抜きたい気

も高まっていたのだと思う。

人間は一目見ただけで好感の持てるタイプと、そうではないタイプを見分ける。

この日はお互いに相性の良さを直感したような、好みの高齢者と親しくなることが出

来たのだった。二人の仲を育んでいけたらと思えるほど自分好みの要素を持つ人で

あった。


電車の中でもTVを見ていても、常に心の中ではこんな相手を抱けたらいいな等と妄想

してしまうのだが、妄想の世界を脱し、目的を同じにしたしかも素っ裸の状態での触れ

合いは、文句なく発展へと前進するであろうことを予感させるものだった。

しかし、一過性の淡い愛もあれば末永く友達にと心が繋がる場合もあり、やはり後者

を旨としているわが身は、この日は是非にと積極的になるに非のない人物と巡り会っ

たのだった。


その日はお互いに挨拶替わりにと、ハードな接合は避けたが69での含み合いなどか

ら、彼は根っからのウケであることも分かり、そして感度の反応も良く益々本気にさせ

られたのだった。これからのことは日を改めてゆっくり逢うことで合意したのである。


ホテルに入るなり、「入れてください。早く! 来て!」

あまりにも性急にしかもストレートな、もう我慢が出来ないからと切なく懇願する声。

外見上品も良く社会的地位もある感じの紳士の風貌からは、これには想像出来ず意

外な面を見せられたが、矢張り欲しくなると切なくなる感覚が正直に表現させたものだ

と、愛おしくもなり持ち合わせる拙い性技をありったけ駆使する気になったものだ。


相方を殆ど理解出来ていない初デイト。会話、プロセスを重視する方なので、このスト

レートさは即には受け容れられないと感じたことも確かは確か。

でも、同じ下着を着けたいと探し求めての白い越中褌姿、その思い入れと懸命さにど

こかいじらしくもなったものだった。

その従順と素直さに嬉しさが込み上げてきて、即座に彼を強く抱き寄せそし唇を求め

長い濃密なキッスを交わした。甘い吐息もどこか切なく舌をも絡ませて徐々にムードを

盛り上がって、空いて手を下方に移動させ、堅さを増してきた中心部をお互いに確か

め合った。        

ベッドに仰向けになった彼に対し、飽くまでもソフトにフェーザータッチで性感帯を探

るうちに、その反応を素直に音声で表現することを惜しまなかった彼。

                             
肉体は色白で適度な肉付きともちもちとした肌はなんとも素晴らしく、興奮からか薄っ

すらと色付いていた。中心に存在感を示しているタワー、その下方に生える陰毛はさ

すがに年齢には逆らえず白いものも目立ち始めていた。

                                                
蟻の塔渡りを下方に移動し蕾に軽くタッチを加えてみた。即反応を示してこれからの挿

入の期待をはっきりと表していた。仰向けの姿態の両脚を開いて、その双丘を左右に

割って押し開き露出させたが、慣れの無い秘門の蕾はしっかりと閉じ異物を迎えるに

は簡単ではないとも思った。        

淡い色の蕾を指で徐々に押し開いていくと同時に、その上の容積を増しているものに

も舌先で押し上げそして口に含むなどの刺戟を与え、ゆっくり下準備をして行った。

                       
この後デイトを重ね充実した日々を過ごしていたが3年ほどして、彼に家庭の事情が

発生し切なく別れの時を迎えたのだった。以後直接逢うこともままならなくなったが、

賀状の交換は懐かしく続けている。               (終)

                           




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